How to | フロントエンドでデータを格子に入れる方法

Wolframシステムでは,プログラム的に二次元のレイアウトを作成することができるが,フロントエンドを使って,タイプセットと評価に深く統合された便利な方法で,二次元データの格子を作成し編集することもできる.このため,スプレッドシートにデータを入力するのと同じようにデータを入力できるので,Wolfram言語に手作業でデータを入力しなければならない場合も作業が容易にできる.

データ入力用に格子を作成する最も簡単な方法の一つに,空の行と列を作成するキーボードショットカットを使う方法がある.

例えば入力セルで,Ctrl+ ,を押して新しい列を作成する.ハイライトされているプレースホルダにデータを入力することができる:

Ctrl+ Enter(Mac OS XではCtrl+ Return)を押して新しい行を作成する:

Ctrl+,挿入 表・行列 列の追加を行うためのキーボードショートカットであり,Ctrl+ Enterは,挿入 表・行列 行の追加を行うためのキーボードショートカットである:

以下の格子は,を入力してから,Ctrl+ ,を2回押し,Ctrl+ Enterを2回押して作成したものである:

Tab,矢印キー,マウスのいずれかを使ってプレースホルダ間を行き来し,素早く格子にデータを入力することができる.入力する各データは,数字,文字列,あるいはその他のフォーマットされた式等,任意の式であってよい.

一旦格子にデータを挿入したら,マウスで複数の要素をドラッグして選択してから,その格子部分をカット,コピー,ペーストすることができる.

以下では,中央の列がマウスで選択され,選択範囲を右クリックすると表示されるコンテキストメニューを使って,この列がコピーされている:

格子上の別の場所にある同じ数の行と列を選び,先ほどと同じコンテキストメニューでペーストする.以下では,2行目が既存の3列目上にペーストされている:

コピーされた選択範囲は同じ数の行を含むため,もとの格子の右にそれをペーストすると,新たな列が加えられるだけである:

新しい列を選んで,それをコンテキストメニューでカットするか,DeleteキーまたはBackspaceキーを押して削除するかすることによって,もとの3列の格子に戻す:

既存の格子の外側にペーストして,ペーストされた要素だけからなる新しい格子を作成することもできる.以下では,上でカットされた列が既存セルの下の新しいセルにペーストされている:

入力された格子を評価すると,リストのリストが出力として返される.このリストのリストは行列と呼ぶこともできる:

In[1]:=
Click for copyable input
Out[1]=

データを入力するこの方法は,入力として行列を必要とするWolfram言語の関数の引数を構築するのに使うこともできる.

例えば,Detは正方行列の行列式を返す:

In[2]:=
Click for copyable input
Out[2]=
    

空の格子を作成するもう一つの便利な方法は,挿入 表・行列 新規作成のメニュー項目を使う方法である.

開いたダイアログで,希望する大きさ,枠についての設定等を入れ,OKをクリックする.

以下では,すべての枠を表示させた10×10の格子が作成される:

In[1]:=
Click for copyable input

格子内で,複数の行と列にまたがる領域を作成することもできる.

1行目を格子の横幅全体にまたがる単一要素にする場合は,マウスで1行目全体を選んでから,挿入 表・行列 要素の結合のメニュー項目を選ぶ:

In[2]:=
Click for copyable input

要素の結合は,個々の行と列だけでなく,部分格子にも使える.以下では,4×4の格子領域が単一要素に変換されている:

In[3]:=
Click for copyable input

結合した領域は,その領域を選んでから挿入 表・行列 要素の分割を選ぶことによって,もとに戻すことができる.