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1.1.7 ノートブックにおけるMathematicaの表記法
テキスト型インターフェースを使っている場合,入力式はキーボードから直接タイプする.ノートブック型インターフェースでは,キーボード以外の方法でも入力を行うことができる.
ノートブック型インターフェースには,キーボード拡張のような役割をもつ「パレット」が用意され,そこにはマウスをクリックすれば指定の文字や記号が入力できる「ボタン」が並んでいる.標準的なパレットを用いるには,通常,「ファイル」(File)メニューにある「パレット」(Palettes)を使う.
と書かれたパレットボタンをクリックするとノートブックに が挿入される.

パレットの最初のボタンをクリックするとベキ乗の原形を得ることができる.マウスで挿入点を移動してベキ乗を編集する.

また,キーボードの特殊キーを使いパレットと同様な入力を行うこともできる.ここで言う特殊キーとは,それだけを押しても何も表示されないキーのことで,EscapeキーやControlキーがこれに相当する.特殊キーと普通のキーを組み合せることで,キーボードでも数式編集の命令や特殊文字の生成ができるようになる.

標準英語キーボードで入力できる特殊文字と数式編集命令(注:Space はスペースバーを表す)
キーボードで普通にタイプして入力した式の例.
In[1]:= N[Pi^2/6]
Out[1]= 
同じ計算を特殊キーを使って入力した例(パレットでも可).
In[2]:= 
Out[2]= 
上の例で使ったキー操作.
In[3]:= N[ p  ^ 2    / 6   ]
Out[3]= 
従来のプログラミング言語(C言語,Fortran,Java,Perl等)では,入力がキーボードに基づくものという前提に文法が構成されている.つまり,使えるのは数字とアルファベットと標準的な記号だけで,入力の仕方としてはラインモードだけが許される,という前提に基づいている.これに対して, Mathematica言語では,数学記号をはじめとする各種の特殊記号,さらには,上付き文字や分数等の組文字も使えるようになっている.
Mathematica言語を使い慣用的な数学表記で数式を記述することも可能である.ただし,この表記法には曖昧な部分があるため慣用的な表現をそっくりそのまま使える,というようにはなっていない.つまり,読みやすい数学表記全体は取り入れてあるが,曖昧な表記は言語から排除してある. Mathematica言語の正確さと一貫性を保つためである.
それでも,表示上は完全な慣用的数学表記で数式の出力ができるようになっている( 1.10.9を参照).また,数学表記で書かれたテキストを Mathematicaに読み込ませ, Mathematicaの言語書式に変換することも限られた範囲で可能である( 1.10.9を参照).
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