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3.10.3 文字と文字的な記号
ギリシャ文字

Mathematicaで使用可能なギリシャ文字の一覧
ギリシャ文字は変数や関数等の名前に使ってもよい.表示が標準形(StandardForm)なら,ギリシャ文字の中で特別な意味を持つのは だけである. は Piを表すのに使う.
は単独なら組込み済みの意味を持つが,それを他の文字や記号と組み合わせた場合はその限りでない.
ギリシャ文字の と はそれぞれ総和と乗積の演算子によく似ている.先に説明したように,これらの演算子を入力するときは \[Sum]と \[Product]がそれぞれ使われる.
これに似たようなことが にもいえる. は演算子 を表す\[Element]とは違う.また, は または \[Micro]とは違う.
ギリシャ文字の中には \[CapitalAlpha](大文字アルファ)のように英語のアルファベットに酷似したものがある.表示では同じように映っても式の中では別物として扱われる.慣用形を使っているとき,組込み関数Betaの表記には \[CapitalBeta]が使われる.
Mathematicaの標準フォントを使っているなら,慣用表記に習ってギリシャ語小文字の表示には若干の斜体化が施される.大文字には斜体化は行われない.
英語アルファベットに似ていないギリシャ文字は,そのほとんどが科学と数学で頻繁に使われて いる.大文字カイ は,カスケード型ハイパロン素粒子や大きなカノニカル分配関数,そして言語コンプレックスの記述の他はあまり使われない.大文字アプシロン もあまり使われない.まれに 素粒子,そして季節の春分を表すのに使われる.
ギリシャ文字だけがよく特別な意味を持つものとされる.普通の英字はそのようなことはない.数学ではよく式に修飾的な文字と普通の形の文字を混ぜて使うことがある.修飾形のパイである は天文学を除いてまれにしか使われない.
終止シグマである はギリシャ語の文章において単語末尾に現れるシグマである.技術的な記述では普通使われない.
ディガンマ ,コッパ ,スティグマ ,サンピ は古代ギリシャ文字であり,普通のギリシャ語文字セットを拡張するのに便利である.これらの文字はギリシャ文字を英語アルファベットに対応させるのに必要になる.ディガンマは英語のwに対応し,コッパはqに対応している.ディガンマはディガンマ関数 PolyGamma[x]の表記で使われることもある.
英語の変形アルファベット

一般的に使われる英語の変形文字
ノートブック用フロントエンドのメニューコマンドを使うか,StyleBoxオブジェクトを手動で使うことで,テキストのフォント等の書式スタイルを変更できる.ただし,テキスト要素が式の成分としてあるとき,式を Mathematicaで評価したなら変更した書式設定情報は失われてしまう.
スクリプト体,ゴシック体,そして2重文字が普通の形の文字と根本的に別物として扱われる.カーネルでは,太文字または大きさが違っても Cは Cとして解釈されるが,2重書体の は別の文字として扱わ れる.
カーネルでは字面や大きさが違ってもCはCとして扱われる.ゴシック体と2重文字は別物として扱われる.
In[1]:= 
Out[1]= 
標準的な数学記述では,スクリプト体の大文字とゴシック体は交換が可能である.ときに縁取り文字やオープンフェース書体とも呼ばれる2重文字が慣用で集合を表すため使われる.例えば, は複素数の集合を,また は整数の集合を表すのに使われる.
上付き点の除かれたiとjの表記は,普通のiとjと同じ意味を持つものとされる.普通のiとjに真上文字が付けられたとき,この上付き点の除かれた文字(i, j)が使われる.
\[WeierstrassP]はワイエルシュトラウス(Weierstrass)のP関数である WeierstrassPを表すためだけに使われる記号である.

英語の変形アルファベット一覧
ヘブライ文字

ヘブライ文字一覧
数学ではヘブライ文字は超限数(transfinite)の集合理論で使われる.例えば,整数の総数を表すのに が使われる.
単位と文字的な数学記号

単位と文字的な数学記号
と \[Degree]は度数の変換係数 Degreeとして扱われる. 30 は 30 Degreeに等しい.
, , は,普通の文字である (\[Mu]), (\[CapitalARing]), (\[CapitalOSlash])とは異 なる.
は Infinityとして, は Eとして,また, と は Iとして解釈される.小文字形の記述 ,そして と はそれぞれ通常の大文字記述 Eと Iの代りに使われる.
標準形として と にはデフォルト値を割り振ってないので, Piとして自動的に扱われない piを表すときに使うことができる.なお慣用形の は EulerGammaとして扱われる.

文字的な演算子
は演算子で, , , は普通の記号である.
In[1]:= { f, ^2, 45°, 5000¥} // FullForm
Out[1]//FullForm= 
図形記号

修飾記号
修飾記号は「ディングバット」として文章の特定箇所を強調するときによく使われる. Mathematicaでは文字的な働きをするものとして,シンボル名の一部として使うことも可能である.
\[EmptySquare]の表示形を加えると, \[Square]のような図形記号となり,文字としてよりは演算子として Mathematicaは扱う.

アイコン
アイコン文字は他の文字と同じように扱うことができる.
In[1]:= Expand[( + )^4]
Out[1]= 

図形記号の記述
Mathematicaでは 等の図形記号は文字のように扱われるので, BCのような記述は単一の名前として扱われる.
テキスト的な要素

句点用記号と注釈用記号

文章中で使われるその他の記号

系列と配列を構築するときに使う記号
式を囲むように上側と下側のブレースが引き伸ばされる.
In[1]:= Underoverscript[Expand[(1 + x)^4], \[UnderBrace], \[OverBrace]]
Out[1]= 
拡張ラテン文字
Mathematicaではラテンスクリプトに基づく西欧言語系で使われるすべての文字がサポートされる.

英語の変形文字
上の表に掲載した文字の多くは読分け記号を普通の英語アルファベットに付加することで形成される.例外として,ドイツ語の \[SZ]( )と古代英語で主に使われる \[Thorn]( ),そして \[Eth]( )がある.
必要に応じて,ユーザ自身で特別に読分け記号を付加すれば新たな文字が形成できる.

文字の真上真下位置への読分け記号の付加

文字の読分け記号
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