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A.13.3 バージョン2とバージョン3
259個の組込みオブジェクトが追加された.すでに使用されている名前と競合するものもある.
N[expr, n]は,従来はn桁精度で評価を開始しただけであったが,可能な限り常にn桁精度での評価を試みる.
近似数値を含む数値関数および数値定数だけの式は,常に近似数値形式に変換される.
以前は評価されなかった厳密な数値を含む式が評価されるようになった.例:Floor[(7/3)^20].
Plusおよび Timesは,組込み規則がユーザ定義規則に優先して適用されるため,2+2=5のような定義はできなくなった.
.および **の演算子優先順位がともに^よりも低くなった.その結果,従来InputFormで a . b ^ nと書かれた式は,(a . b)^nと書き直す必要がある.V2Get[file]は従来の演算子優先順位を使用してファイルを読む.
\^は,上付き文字生成の演算子となった.制御文字の入力には, \^Aの代りに,8進コードを使用する必要がある.
Mathematicaノートブック環境で,デフォルトで特殊文字を使用して出力されるMathematica組込み関数がいくつかある. 例:x->yは,StandardFormでx yと出力される.
定積分はより洗練され,オプションでGenerateConditions->Falseを指定しない限り,条件別の積分結果をIf式で出力する.
HeldPart[expr, i, j, ... ]は,Extract[expr, i, j, ... , Hold]に置き換えられた.
Literal[pattern]は, HoldPattern[pattern]に置き換えられた.Verbatim[pattern]が新たに導入された. DownValuesに代表される関数は,結果を LiteralではなくHoldPatternで包んで返す.
ReplaceHeldPart[expr, new, pos]は,ReplacePart[expr, Hold[new], pos, 1]で置き換えられた.
ToHeldExpression[expr]は,ToExpression[expr, form, Hold]で置き換えられた.
関数数式処理でオプションだったTrigは,明示的関数 TrigExpand,TrigFactorおよび TrigReduceに置き換えられた.
AlgebraicRulesは, PolynomialReduceに置き換えられた.
オプション LegendreTypeは, LegendrePおよび LegendreQへの付加的なオプション引数に置き換えられた.
WeierstrassP[u,  ,  ]は, および をリストとして引数に取る.
$Lettersおよび $StringOrderは,組込み値だけしかとれないが,Mathematica文字すべてを扱うことができる.
StringByteCountは,サポートされていない.
実数の近似精度は,InputFormのデフォルトで,数字精度(digits`prec)のように得ることができる.この動作は$NumberMarksでコントロールできる.
近似された大きな実数は,InputFormではデフォルトでdigits*^exponentと与えられる.
HomeDirectory[ ]は, $HomeDirectoryに置き換えられた.
Dumpは, DumpSaveに置き換えられた.
今日すべてのコンピュータシステムは,パイプとリンクをサポートしているため,$PipeSupportedおよび $LinkSupportedはもはや必要ではなくなった.
LinkOpenは,LinkCreate,LinkConnectおよび LinkLaunchに置き換えられた.
Subscriptedは,RowBox,SubscriptBox等に置き換えられた.
Subscriptおよび Superscriptは,単なる上付き文字,下付き文字ではなく,完全に上付きになった,あるいは下付きになった数を表す.
FontFormおよび DefaultFontは,StyleFormと TextStyleに置き換えられた.
ノートブックフロントエンドでは,以下の変更がなされた.
ノートブックの新たな機能をサポートするため,ノートブックのファイルフォーマットが完全に変更された.
ノートブックファイルの拡張子は,従来の.maでなく,デフォルトで.nbとなった..mbファイルはもはや使用しない.
旧式のノートブックを開くと,バージョン3のノートブックへの変換を実行するか否かについてフロントエンドは自動的に聞いてくるようになった.
カーネルコマンド NotebookConvertを使用して,バージョン2のノートブックファイルをバージョン3のフォーマットに変更できる.
入力セルのデフォルトフォーマットタイプは,InputFormではなくStandardFormになった.
スタイルシートの構成およびデフォルトスタイルの設定も変更された.
メニュー項目に対応するキーコマンドも再編成された.
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