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A.2.6 ブラケット型オブジェクト

ブラケット型オブジェクトでは左右を特別な区切り記号で区切り,その範囲を指定する.Mathematicaへの入力のどこにでも挿入可能である.また,ネストさせてもよい.

ブラケット型オブジェクトの区切り記号は一種の挿入句的な演算子である.このとき,ブラケットはその内容を完全にくくってしまうので,演算優先度を割り付ける必要はない.

コンマで区分けされた要素を持たないブラケット型オブジェクト

コメント文はネストしても,また,何行にわたっても構わない.また,8ビットと16ビット形式の文字を混ぜて使ってもよい.

カッコの中には完全独立な式がなければならない.(e, e)( )は不正となる.

コンマで区分けされた要素を持ったブラケット型オブジェクト

本書において,式の列は...の形式で表されている.

, , ... にはいくつの要素が含まれていてもよく,各要素はコンマで区切る.

{ }は要素なしのリスト,つまりList[ ]を表す.

, , ... は, \[LeftAngleBracket] , , ... \[RightAngleBracket]と入力することができる.

普通のコンマの代りに隠しコンマ\[InvisibleComma]を使うことができる.\[InvisibleComma]は表示されないが,役割はコンマと全く同じである.

区切り記号に特殊文字を使用する場合,記号の名前には \[LeftName] \[RightName]が使われる慣例になっている.

1次元的な文字列でボックス入力を行うには \( ... \)を使う.一番外側の \( ... \)の内側と外側では使用される文法に相違がある.詳しくはA.2.9を参照のこと.

頭部付きのブラケット型オブジェクト

頭部付きのブラケット型オブジェクトでは頭部以外の被演算子が明示的に区切られている.また,頭部の有効範囲を指定するために演算の優先順位が割り当てられなければならない.

例えば,h[e]の優先度は非常に高いので,!h[e]Not[h[e]]と解釈される.しかし,h_s[e]は,(h_s)[e]に解釈されてしまう.



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