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2.11.1 Mathematica式としてのセル

Mathematicaの他のオブジェクトと同様に,ノートブックのセルやノートブック自体も,最終的にはすべてMathematicaの式として表される.標準的なノートブックフロントエンドでは,メニューから「セルを式で表示」(Show Expression)を選ぶことによって,セルを表す式を表示させることができる.

ノートブックフロントエンドにおけるセルの式の取扱い

フロントエンドにおけるセルの通常の表示.

このセルに対応するMathematicaの式.内部でMathematicaは漢字をそのUnicodeで表現する.

ノートブックのセルを表すMathematicaの式

ノートブックには一定のスタイルの組が与えられており,これによってセルの表示形と振舞いが指定される.一般に,スタイルには,ノートブックにおけるセルの役割を表す名前が付けられる.

ノートブックにおけるセルの代表的なスタイル

いくつかの異なるスタイルのセル.

これらのセルを表す式.

Section」や「Text」等のスタイルは,それぞれのセルに適切なオプションを指定する.明示的にオプションを指定すれば,これが優先的に有効になる.

これは,背景色を灰色とし,セルを枠で囲むオプションを指定したセルの式.

そのセルのノートブックにおける表示.

セルのオプションの代表例

標準的なノートブックフロントエンドには,セルのオプションを変更するいくつかの方法が用意されている.テキストの大きさや色を変える等の簡単な変更には,それぞれの目的に合ったメニューがある.一般にはフロントエンドに組み込まれたオプションインスペクタを使うことができる.これは「書式」(Format)メニューの「オプションインスペクタ」 (Option Inspector)を選ぶと現れる.

フロントエンドにおけるセルの操作法

オプションはセルごとに変更することができるが,また,特定のスタイルのノートブックのすべてのセルのオプションを一括変更したい場合もある.それには,フロントエンドのメニューから「スタイルシートの編集」(Edit Style Sheet )を選択して,そのノートブックのスタイルシートを開き,変更しようとするセルに対応するスタイルシートのセルにおいてオプションを変更する.

ノートブックへのセルの挿入

選択されているノートブックにセクションのセルを挿入する.

In[1]:= CellPrint[Cell["ヘッディング", "Section"]]

枠で囲んだテキストセルを挿入する.

In[2]:= CellPrint[Cell["テキストの例", "Text", CellFrame->True]]

CellPrintはセルを表す式そのままを引数として,そのセルを選択されているノートブックに挿入する.しかし場合によっては通常のMathematica式を与えて,Mathematicaがこれを定まったスタイルのセルに変換し,これをノートブックに挿入する方が便利なこともある.これは関数StylePrintによって実現できる.

式を特定のスタイルのセルに書き込む

セクション1のスタイルのセルを選択されているセルに挿入する.

In[3]:= StylePrint["ヘッディング", "Section"]

出力スタイルの複数のセルを作り出す.

In[4]:= Do[StylePrint[Factor[x^i - 1], "Output"], {i, 7, 10}]

StylePrintで任意のセルオプションを指定することができる.

In[5]:= StylePrint["別のヘッディング", "Section", CellFrame->True,
FontSize->28]

CellPrint StylePrintは開かれているノートブックをカーネルから変更する簡単な方法を与える.カーネルからノートブックを操作するさらに高度な方法については,本章で後に説明する.



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