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2.8.1 文字列の性質
Mathematicaの機能は数式等の構造体の操作や処理に重点がおかれている.文字列は構造化されたものではないが,それでも,Mathematicaを使えば体系的な取扱いが可能である.

文字列の指定
Mathematicaに文字列を入力するには引用符で文字列をくくっておく必要がある.ただし,Mathematicaの出力結果では,通常,文字列の引用符は見えないようになっている.
引用符付きの形で文字列を見たいときは入力形で表示する.また,ノートブックから入力しているときは,編集開始と同時に自動的に文字列の引用符が挿入される.
通常のMathematica出力では引用符は表示されない.
In[1]:= "This is a string."
Out[1]= 
入力形で表示すると,引用符付きの形で見ることができる.
In[2]:= InputForm[%]
Out[2]//InputForm= "This is a string."
通常,引用符は表示されないので,違和感なく文字列を式や数値と混合表示できる.
引用符なしで文が表示される.
In[3]:= Print["値は", 567, "です."]

表示上,文字"x"と変数xは同じように映るが,別なものであるので気を付けなければいけない.
文字の"x"と変数のxは別なものなので等号関係は成り立たない.
In[4]:= "x" === x
Out[4]= 
オブジェクトが文字列かどうかが不明なときは,その頭部を参照する.文字列であれば,頭部はStringである.
文字列の頭部はStringである.
In[5]:= Head["x"]
Out[5]= 
パターンを使うとどんな文字列でも探せる.
In[6]:= Cases[{"ab", x, "a", y}, _String]
Out[6]= 
文字列をパターンマッチングや変換規則の構成要素として使ってもよい.ただし,文字列への値の割当てはできない.
この場合は,文字列を構成要素とした割当てを定義した.
In[7]:= z["金"] = 79
Out[7]= 
文字列"aa"を変数xに置き換えることも可能である.
In[8]:= {"aaa", "aa", "bb", "aa"} /. "aa" -> x
Out[8]= 
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