たたみ込みと相関はデータリストに関する多くの演算の中核をなす.信号および画像処理,統計データ解析,偏微分方程式の近似や,数値列やベキ級数に対する演算等の分野で使用される.
たたみ込みと相関の基本的な考え方は核のリストをデータリストのサブリストと連続的に結合することである.核
Kr とリスト
us とのたたみ込みの一般的な形式は

で,相関の一般的な形式は

である.
核と結合させるサブリストを構成する際,データリストの最後をどう扱うかが常に問題になる.デフォルトでは
ListConvolveおよび
ListCorrelateはデータリストの最後から「はみ出す」サブリストは作成しない.これは得られる結果が通常はもとのデータリストより短いことを意味している.
実際上,もとのデータリストと同じ長さの出力を得たい場合がしばしばある.このためにはデータリストの片側または両側がはみ出すようなサブリストが必要となる.こういったサブリストの形成に必要な追加要素は,ある種の「パディング」で充填される必要がある.デフォルトでは
Mathematica は,もとのリストの複製を作り,パディングを与え,リストを循環的に扱うようになっている.
一般的な場合,
ListCorrelate[kernel, list, {kL, kR}]は,結果の最初の要素では
list の最初の要素が
kernel の位置
kL にある要素と掛けられ,結果の最後の要素では
list の最後の要素が
kernel の位置
kR にある要素と掛けられるようになっている.したがって,はみ出しがどちら側にも許されないとされるデフォルトの場合は
ListCorrelate[kernel, list, {1, -1}]に相当する.
多くの種類のデータでは,データは循環せずに,ある固定した要素,例えば0やある要素列でどちらかの最後に充填されると仮定すると便利である.