n
n の行列の固有値を見付けるということは,一般に
n次の代数方程式を解くことを意味する.
n≥5の場合,解をベキ根を使って代数的に記述することは一般に不可能である.
Rootオブジェクトを使い解を構築することは可能ではあるが,ある程度疎な行列か単純な行列でないと,構築した解が複雑になりすぎて扱えなくなってしまう.
Mathematica に近似実数を成分とする行列を与えると,近似値による固有値と固有ベクトルが算出される.
関数
Eigenvaluesを
n×
n 行列に適用すると,固有値は
n 個求まる.値はリスト形式で返される.固有値は行列の特性多項式の持つ根に対応するが,すべての固有値が相異なる値として求まるとは限らない.一方,
Eigenvectorsを適用すると,固有ベクトルが求まり,リスト形式で返される.求まる固有ベクトルは必ず互いに独立している.求まるベクトルの数が
n に満たないとき,
Eigenvectorsの返すリストには,リスト長を
n に揃えるため必要数の零ベクトルが追加される.
Eigenvaluesは数値的な固有値を絶対値の大きなものから順に並べる.行列の最大固有値あるいは最小固有値のみが知りたいことは多い.
Eigenvalues[m, k]と
Eigenvalues[m, -k]を使うとこれが効率よく行える.
通常の行列の固有値は常にはっきりした値を持つが,一般化された固有値の中には一般化された特性多項式が消失してしまうと常に
Indeterminateになるものもある.
m と
a が零空間を共有しているとこのようなことが起る.一般化された固有値は無限にもなり得る.