NotebookWrite[obj, data]等のコマンドを実行すると,データの挿入は実際にはフロントエンドによって行われる.しかし普通はコマンド自体を評価するためと,適切な要求をフロントエンドに送るためにカーネルが必要となる.それでも,コマンドによってはフロントエンドだけで実行できるものもあり,カーネルは必要とされない.
Mathematica は,コマンドはカーネルで実行されるものか,フロントエンドで実行されるものか,コンテキストで区別する.カーネルのコマンドは
System`コンテキストにあり,フロントエンドコマンドは
FrontEnd`コンテキストにある.
ノートブックの複雑な操作を行うプログラムを書く場合は,プログラムは主にカーネルで実行させるしかない.しかし,ボタンのクリックで実行できる単純な操作は,カーネルを起動しなくても,フロントエンドだけで所定のコマンドを実行することができる.