セルのオプション
Mathematica はセルに極めて多くのオプションを提供する.フロントエンドのメニュー項目から,それらすべてのオプションにアクセスできる.オプションは,個々のセルのレベルに直接設定することもできるし,上位のレベルに設定して下位のレベルに継承させることもできる.
セルの代表的な表示オプション
すべてのオプションがデフォルトで与えられる"Section"スタイルのセルを作る. |
位置決めのオプション
オプション
CellMarginsはセルの周りの上下左右の余白を設定するのに使われる.左右の余白は,フロントエンドのメニュー項目を選ぶと表示されるルーラーのマージンストップを使って,対話的に設定することができる.
いかなるオプションも,それがセルの四隅を参照するときは,
Mathematica は
{{左, 右}, {下, 上}}の形で指定する約束になっている.
上 と
下 に0でない数を指定すると,
CellMarginsはセルの上と下にそれだけの余白を取る.値は常にプリンタのポイント数で指定する.
こうするとセルの左に50ポイントの余白,上下に20ポイントの余白を取る. |
Mathematica ノートブックのほとんどすべての特性は何らかのオプションによって制御できる.もっと詳細に関する特性の代表は
CellElementSpacings等の複数のオプションの集合である.これらのオプションは
Mathematica のルールのリストとして与えられ,サブオプションの列にそれぞれの値を決めるものである.サブオプションの名前は記号でなく,普通,文字列である.
これは CellElementSpacingsに含まれるすべてのオプションを示す.
| Out[4]= |  |
|
Mathematica では,テキストの中にセルを埋め込むことができる.オプション
CellBaselineは,埋め込まれたセルとその前後のテキストとのベースラインの上下関係を決める.
Gridのオプション
BaselinePositionと全く同様に,オプション
CellBaselineはセルのどこをベースラインとみなすかを指定する.
式が埋め込まれたテキストのセル.式のベースラインは前後のテキストのベースラインと一致している. |
ここでは,式の下端が前後のテキストのベースラインと一致している. |
セルの補足情報に関するオプション
セルの内容に加えて,さまざまな補足情報を付加しておくと便利なことがある.
普通の
Mathematica セッションで,カーネルの計算の入力と出力には順に
In[n]:=と
Out[n]=のラベルが付けられる.オプション
ShowCellLabelはこの入出力ラベルを表示するかしないかを決める.オプション
CellLabelAutoDeleteは,セルの内容が修正されたときセルのラベルを消去するかしないかを決める.これによって
In[n]:=と
Out[n]=のラベルが正しい順の計算を反映することになる.
セルタグは普通キーワードやその他の属性をセルに割り当てるのに使われる.これは
NotebookFind.のような関数で検索することができる.
Mathematica ノートブックにおけるハイパーリンクで,検索先を指定するにはこのセルタグを使う.
オプション
ConversionRulesは,
"TeX"->data のようなルールのリストを与えることによって,セルの内容を外部に引き渡すときにフォーマットを変換する様式を指定する.これは,外部のファイルを読み込んでそれを
Mathematica のフォーマットに変換したセル等で,もとのフォーマットを保存しておきたいときに特に役に立つ.
対話的な操作における特性を表すオプション
オプション
Deletable,
Copyable,
Selectable,
Editableは,対話的に対応する操作が可能であるかどうかを指定する.ノートブックのレベルでこの設定を
Falseにすると,それに含まれるすべてのセルをプロテクトすることができる.
Deployedでは,セルの内容がユーザインターフェースであるかのように扱える.ユーザインターフェースでは,通常ラベルは選択不可能であり,ボタン等のコントロールは使えても編集はできない.
Deployedはセル内部の特定の要素に設定することもできるので,例えば,
Manipulateが含まれるセルの
Deployedオプションが
Falseになっていても
Manipulateの出力を常に配備することができる.
評価に関するオプション
Mathematica では,それぞれのセルを別々のカーネルで評価させるようにできる.しかしほとんどの場合,
Evaluatorオプションはフロントエンドのメニュー項目を使ってノートブックあるいはグローバルレベルに設定される.
Mathematica の出力が書かれるセルのスタイルには,普通オプション
CellAutoOverwriteが
Trueに設定されている.これによって,対応する入力を再び評価すると,以前の計算によって得られている結果は消去されて新たな結果が上書きされる.
オプション
GeneratedCellは,フロントエンドによって対話的に作られたセルでなく,フロントエンドが外部から指令を受けて作られたセルに設定される.従って,例えばカーネルが返す結果あるいは2次的出力の書かれたセルは
GeneratedCell->Trueと設定される.ノートブックを直接操作することを意図した
NotebookWrite,
NotebookApply等の低レベル関数により生成されたセルでは,
GeneratedCell オプションは設定されない.
セルがプリントされるときの改ページに関するオプション
画面に表示されているノートブックは連続的にスクロールできる.しかし,ノートブックをプリントするときはどこで改ページするかを決めなければならない.改ページの設定が
Automaticであると,
Mathematica は必要に応じて改ページを行う.一方
Trueは必ず改ページが行われ,
Falseではその反対である.
オプション
PageBreakAboveおよび
PageBreakBelowを使って設定した改行は,スライドショーのスライド間の改行も決定する.スライドショーを作成する場合,通常各スライドがどこで始まるかを指定する特別な名前のスタイルを持つセルを使う.このスタイルに改行オプションのいずれかを設定することができる.