システム構成
Mathematica はモジュール型のシステム構成を取っている.計算を実行するカーネルと呼ばれるモジュールと,ユーザインターフェースを司るフロントエンドと呼ばれるモジュールから構成される.
| Mathematica | カーネル計算処理を実行するモジュール |
| Mathematica | フロントエンドユーザとの対話処理を行うモジュール |
Mathematica システムの基本構成
このような設計は,一体型のシステムより多くの利点がある.例えば,
Mathematica フロントエンドは高度なグラフィックス機能を備えたローカルのコンピュータで実行し,
Mathematica カーネルはより高速のリモートコンピュータで実行することができる.また,1つのフロントエンドから複数のカーネルを実行することも可能である.
Mathematica で最もよく使われるインターフェースは,ノートブックと呼ばれるインタラクティブなドキュメントである.ノートブックを使うことで,
Mathematica の入出力に文章,グラフィックス,パレットを加えることが可能になる.ノートブックは,継続した計算を行うことはもとより,計算結果を発表用にまとめたり,出版用の論文を作成するために使ったりすることもできる.
この他によく使われる
Mathematica インターフェースには,テキストベースのインターフェースや
MathLink インターフェースがある.
| ノートブック型インターフェース | 対話形式の文書の作成 |
| テキスト型インターフェース | キーボードを使ったテキスト形式の入力 |
| MathLink | インターフェース外部プログラムとの連結 |
Mathematica の共通インターフェース
Mathematica の重要な側面のひとつに,ユーザとの対話処理だけでなく他のプログラムとの対話ができることがある.これは主に
MathLink と呼ばれる,外部プログラムと
Mathematica カーネルとの間の双方向通信のために標準化されたプロトコルによって行われる.
MathLink に互換なプログラムが数多く存在するが,中には
Mathematica の完全なフロントエンドとして動作するものもある.このようなフロントエンドはよく独自のユーザインターフェースを備えており,
Mathematica カーネルを組込み型の計算エンジンとして使うようになっている.