CDF(Computable Document Format.計算可能なドキュメント形式)ファイルは,
Mathematica 言語のパワーと柔軟性を活用した強力な配備メソッドを公開形式によって幅広く提供する.
Mathematica 8の組込み機能であるため,作業中のノートブック,カスタムの論文や記事,ワークフローあるいは専用のアプリケーション配備から直接.cdfファイルに保存することは簡単である.
Mathematica で計算するものであれば何でもユーザがインタラクトできるオブジェクトにして,概念を最も明確に提示することができる.また,Wolfram
CDF Player で見るだけのためにドキュメントを作成する場合に特別な考慮を払う必要はない.すべてのノートブック機能は表示,印刷することができる.
CDFファイルは,既存のノートブックから作成することも,一から新しく作成することもできる.
Mathematica ノートブックに含むことができるものであれば何でもCDFファイルに含むことができる.
新しい.cdfファイルを作成する方法の中で最も簡単なのは,メニューからを選ぶ方法である:
新規のノートブックを開く場合と同じように,空白の新規ウィンドウが表示される.このウィンドウに,
Mathematica ノートブックの場合と同じようにコンテンツを加えることができる.
Mathematica ノートブックと.cdfファイルの一番の違いは,
CDF Player を使ってドキュメントを見たときに許されるインタラクションの度合である.ノートブックファイル(拡張子.nbのファイル)が
CDF Player では静止ドキュメントとして見ることができるのに対して,.cdfファイルで提示された
Manipulateオブジェクトはどれでも
CDF Player で完全にインタラクティブである.
例えば,以下の出力が.cdfファイルに加えられると,
CDF Player を使ってこのドキュメントを見るユーザがスライダーをインタラクティブに動かすことができるようになる:
インタラクティブなコンテンツと静的コンテンツを.cdfファイルの中で自由に組み合せることができる.例えば,インターフェースにヘッダを加えることができる:
ただし,このように作成された.cdfファイルのコンテンツすべてがインタラクティブなわけではない.詳細については,
「.cdfファイルのインタラクティブ機能」を参照されたい.
開いたノートブックは2つの方法のいずれかを使って,.cdfファイルに変換することができる.メニューを使う方法と,メニュー項目を使う方法である.メニュー項目あるいは既存のHTMLに.cdfファイルを埋め込む方法についての詳細は,
「CDFファイルを作成する方法」を参照のこと.
メニューを使う場合は,
Mathematica でノートブックを開き,を選ぶだけでよい:
そして表示されるファイルブラウザウィンドウでの横のドロップダウンメニューからを選ぶ:
これだけの操作でノートブックは
CDF Player で開くことができるインタラクティブな.cdfファイルに変換される.
.cdfファイルを作成する3つ目のオプションとして
Exportを使用する方法がある.
Importと
Exportはどちらも完全に
"CDF"ファイル形式をサポートする.
上の入力を評価すると,以下のようなノートブックが開く:
このノートブック式から.cdfファイルを作成する場合は,他のファイル形式を使う場合と同じように
Exportを使って作成する:
| Out[2]= |  |
.cdfファイルを配備する
メニュー項目を使うと,.cdfファイルをスタンドアロンのドキュメントとして保存,あるいはドキュメント全体か特定の選択範囲を既存のHTMLコードに埋め込むことができる.
スタンドアロンの.cdfファイルを作成する場合は,のメニュー項目を選ぶ:
メニュー項目をクリックすると,以下のウィンドウが表示される:
ウィザードの指示に従って,スタンドアロンの.cdfファイルを保存する.ドキュメント全体ではなく,ノートブックから選択した部分だけを保存したい場合は,ウィザードを開く前に配備したい部分を選択しなければならないことに注意する.
Webページに埋め込む.cdfファイルを作成したい場合は,のメニュー項目を選ぶ:
メニュー項目をクリックすると,以下のウィンドウが表示される:
ウィザードの指示に従って,ドキュメントの全体あるいは選択範囲を.cdfファイルとして保存し,Webサーバのどこに.cdfファイルを置くかを指定する.するとウィザードによって,既存のHTMLファイルにコピーアンドペーストできるHTMLコードが与えられる.スタンドアロンのファイルの場合と同じように,ドキュメント全体ではなく,ノートブックから選択した部分だけを保存したい場合は,ウィザードを開く前に配備したい部分を選択しなければならないことに注意する.
.cdfファイルのインタラクティブ機能
Mathematica で使用できる関数のほとんどすべてが
CDF Player 用のアプリケーションを構築する際に使えるが,以下のようなプログラミング上の制約がある.
- J/Link および .NET/Link を含む MathLink 操作はサポートされていない.
もう少し大きなコード,パッケージ,データ集合については,これらを
Manipulate出力を作成する前に定義してから,その状態を出力内に
SaveDefinitionsオプションを使って保存した方が便利である場合もある.以下の簡単な例は,
Initializationを使わずに上の例を作成したものである:
| Out[4]= |  |
.cdfファイルで任意の入力,ダイアログウィンドウ,外部データのロード等のより高レベルのアプリケーションコンテンツをアクティベートさせる方法については,Wolfram Researchにお尋ねください.