2.1 サーブレットコンテナの設定
2.1 サーブレットコンテナの設定
webMathematica のインストールを始める前に,Javaとサーブレトコンテナをインストールする必要があります.これらがすでにインストールされている場合は,ここを飛ばして次のステップに進んでください.
サーブレットコンテナにもさまざまな種類がありますが,Tomcatはその中でも大変便利なものです.これはhttp://jakarta.apache.org で入手できます.JRunも人気のあるサーブレットコンテナで,http://www.macromedia.com/software/jrun/ から入手できます.webMathematica の実行にはTomcatを使うのが一般的なので,Unix とWindows におけるTomcatのインストールと設定についても説明を加えましたのでご利用ください.
webMathematica はTomcat,JRun,それにhttp://www.wolfram.co.jp/products/webmathematica/technology/specifications.html に列挙されている他のコンテナでテストされています.この他のコンテナでwebMathematica を実行したいと特にご希望の方,あるいは実行した経験がおありの方はWolfram Researchまでご連絡ください.しかし,何らかの理由で特に使いたいコンテナが決まっている場合を除いては,Apache Tomcatをお使いになることをお勧めします.
サンプルサーブレットを起動してサーブレットコンテナが正しく動くことを確認したら,webMathematica のインストールを始めてください.サーブレットコンテナが動かなければwebMathematica も動きません.このセクションの後半ではJavaとTomcatの設定について説明します.Tomcatをお使いにならない場合は後半は飛ばし,ご自分のサーブレットコンテナについての文書をご参照ください.
2.1.1 Javaの設定
Javaバージョン1.2以降をサポートするJava開発キット(JDK)ならどれでも使えます.しかしWindows 2000/NT/XP,Linux,Solarisの場合は,SunのJava 2バージョン1.4のような新しいバージョンのJavaを使われることをお勧めします.これはSunのJavaメインサイトhttp://java.sun.com/j2se/1.4.1/download.html で入手できます.このサイトでは,インストールについてプラットフォーム別に細かく説明されています.インストールはどれも比較的簡単で,大抵の場合,インストーラをダウンロードして実行するだけです.webMathematica を起動するのに必要なのはJDKです.Mac OS XにはJava 2のバージョン1.3がプレインストールされています.その他のプラットフォームには製造元から最新バージョンのJavaを入手することができます.役に立つリンク もご覧ください.
JAVA_HOME 環境変数の設定も必要です.これについてはUnix とWindows の各セクションで説明します.
Unix
JAVA_HOME 環境変数をTomcatが実行される環境に設定する必要があります.bashシェルの初期化ファイルである.bashrc の中に入れるのに適した以下の例をご覧ください.
JAVA_HOME=/usr/local/j2sdk1.4 export JAVA_HOME
この他のシェルの場合は,それぞれの環境変数設定の基準に従ってください.
Windows
Windowsの場合はTomcatのインストーラがインストールされているJavaを見付けるので,JAVA_HOME 環境変数の設定はそれほど重要ではありません.とは言うものの,この設定はやはりお勧めしたいものです.
「コントロールパネル」の「システム」アイコンを開くと「システムのプロパティ」ウィンドウが現れます.ここで「詳細設定」タブを,次いで「環境変数」ボタンを選びます.システム変数として「JAVA_HOME 」と入力し,これをJDKが入っているトップディレクトリに設定します.例えば,JDKがc:\j2sdk1.4.0_01 にインストールされている場合はこれがJAVA_HOME の設定になります.
Mac OS X
Mac OS X 10.2には出荷時にJava 2バージョン1.3.1が入っています.JDKは最近バージョン1.4.1にアップデートされました.このバージョンはソフトウェアアップデートとして入手することができます.http://www.apple.com/java/ をご覧ください.JAVA_HOME 環境変数を適切に設定すると,常にJDKの最新バージョンを使うようにすることができます. 以下をご覧ください.
setenv JAVA_HOME /System/Library/Frameworks/JavaVM.framework/Home
Mac OS X用のデフォルトのログインシェルはtcsh なので,上記のコマンドは.tcshrc のように適切なシェル初期化ファイルに入れる必要があります.
2.1.2 Tomcatの設定
このセクションではUnixとWindowsでのTomcatの設定方法を説明します.TomcatのメインWebサイトはhttp://jakarta.apache.org です.付録のリンク には便利なリンクが載っています.
Unix
Tomcatを実行するためには,まずマシンにJDKを設定しなければなりません.設定方法については前のセクション をご参照ください.
Tomcatの現行バージョンのダウンロード情報はhttp://documents.wolfram.com/webmathematica/updates/install/tomcat/current をご覧ください.いろいろのアーカイブ形式があります.アーカイブの内適当なものを/usr/local のようなどこか中央の場所で解凍してください.ここでトップレベルのディレクトリの名前を変えることもできます.Tomcatの実際の場所とトップレベルのディレクトリ名はユーザの一存で決定できます.以下はこのステップのシェルインストラクションのサンプルです(tar xvfz archive は,抽出されたファイルについての情報を与えます). Tomcatのこの他のバージョンは,ApacheのWebサイトhttp://jakarta.apache.org から入手できます.
[server1]$ cd /usr/local [server1]$ tar xfz jakarta-tomcat-4.1.18.tar.gz [server1]$ mv jakarta-tomcat-4.1.18 tomcat
Solarisのように,プラットフォームによってはデフォルトのtarコマンドを使っても上記のようにTomcatのアーカイブが解凍できない場合があります. この場合,オプションが使いたければhttp://www.gnu.org/directory/GNU/tar.html からGNU tarユーティリティをダウンロードするとよいでしょう.
tomcat のように特権レベルの低いアカウントを作ってサーブレットコンテナを実行するとよいでしょう.また,このアカウントにホームディレクトリがあってXサーバとMathematica の初期設定情報が保存できると便利でしょう.この条件に合うアカウントを作ったら,このアカウントから実行できるようにTomcatレイアウトの所有者を変更する必要があるかもしれません.
[server1]$ chown -R tomcat tomcat
Tomcatのメインのトップディレクトリには,下記のようないくつかの重要なディレクトリがあります.
tomcat bin conf logs webapps
bin ディレクトリにはTomcatを実行するためのコマンドが入っています.conf ディレクトリにはサイトの設定ファイルが入っています.logs ディレクトリにはさまざまなログファイルが入っています.webapps ディレクトリはwebMathematica をインストールするところです.tomcatユーザならbinディレクトリから直接Tomcatを実行することができます.
[server1]$ su tomcat [server1]$ cd tomcat/bin [server1]$ ./startup.sh
これで,http://localhost:8080 のようなURLを介してTomcatに接続できるはずです.これでTomcatのトップページが返されなければ,何か設定に問題があるのかもしれません.ログファイルを見てください.問題の所在が分かるかもしれません.Unix でのJavaのインストールに関するセクションで説明したように,JAVA_HOME 変数が設定されていることも確認してください.
binディレクトリにもスクリプトのshutdown.sh が入っています.これはTomcatの終了に使われます.
Unix上でのTomcatの自動起動 については後ろのセクションで説明します.
Windows
Tomcatを実行するためには,マシンにJDKが設定されていなければなりません.これについては前のセクション で説明してあります.
Tomcatの現行バージョンのダウンロード情報はhttp://documents.wolfram.com/webmathematica/updates/install/tomcat/current をご覧ください.Tomcatのインストールには自己インストール型の実行ファイルをダウンロードすると便利です.インストーラを起動し,インストラクションに従ってください.自己インストール型の実行ファイルを使わない場合は,バイナリファイルを都合のよい場所で解凍してください.この他のバージョンのTomcatはApacheのWebサイトhttp://jakarta.apache.org からどうぞ.
インストーラはコンピュータ上の使用可能なJavaをチェックします.インストールされていない場合はその旨が知らされます.
tomcat bin conf logs webapps
bin ディレクトリにはTomcatを実行するためのコマンドが入っています.conf ディレクトリにはサイトの設定ファイルが入っています.logs ディレクトリにはさまざまなログファイルが入っています.webapps ディレクトリはwebMathematica をインストールするところです.tomcatユーザならbinディレクトリから直接Tomcatを実行することができます.
インストーラがStart Menu Groupを加え,そこからTomcatが実行されます.これをhttp://localhost:8080 のようなURLを使ってテストしてください.Tomcatが正しく実行できない場合はコマンドプロンプトウィンドウを開き,ディレクトリをbin ディレクトリ (Tomcatのメインのトップレベルディレクトリ)に変更(cd)し,startup.bat バッチファイルを実行してみてください.Windows Explorerからこのファイルをダブルクリックすることもできます.「スタート」メニューを使ってTomcatをスタートしたりストップしたりすることができると大変便利です(これもTomcat 4.1の新機能です).しかし,Windows のプロダクションサーバとしてTomcatを実行する場合は,Windowsのサービスとして実行した方がいいでしょう.方法はWindowsでのTomcatの自動起動 に関するセクションをご覧ください.
Mac OS X
Tomcatを実行する前にマシンにJDKを正しく設定したかどうか碓認する必要があります.これについては前のセクションをご参照ください.
Tomcatの現行バージョンのダウンロード情報はhttp://documents.wolfram.com/webmathematica/updates/install/tomcat/current .をご覧ください.いろいろなアーカイブ形式があります.その中から適当なものを/Library のようなどこか中央の場所で解凍してください.ここでトップレベルのTomcatディレクトリの名前を変えることもできます.Tomcatの実際の場所とトップレベルのディレクトリ名はユーザの一存で決定できます./Library はFinder から見ることができるので便利です.この他のバージョンのTomcatはApacheのWebサイトhttp://jakarta.apache.org からどうぞ.
以下に示すように,デフォルトのOS X tarコマンドを使ってTomcatのアーカイブを解凍することはできません.下記のオプションを使うためにはGNU tarユーティリティ(gnutar)を/usr/bin/ に置く必要があるかもしれません.*.tar.gz アーカイブが解凍できるStuffit Expanderのバージョン7.0.1以降を使うこともできます.
以下はこのステップのシェルインストラクションのサンプルです(tar xvfz archive は,抽出されたファイルについての情報を与えます).この指示は「アプリケーション」▸「ユーティリティ」▸「ターミナル」を使用していると仮定しています.
[server1]$ cd /Library [server1]$ sudo /usr/bin/gnutar xfz jakarta-tomcat-4.1.18.tar.gz [server1]$ sudo mv jakarta-tomcat-4.1.18 tomcat
tomcat のように特権レベルの低いアカウントを作ってサーブレットコンテナを実行するとよいでしょう.これは「システム環境設定」パネルで行うことができます.このようなアカウントを作ったら,このアカウントから実行できるようにTomcatレイアウトの所有者を変更する必要があるかもしれません.
[server1]$ sudo chown -R tomcat tomcat
Tomcatのメインのトップディレクトリには,下記のようないくつかの重要なディレクトリがあります.
tomcat bin conf logs webapps
bin ディレクトリにはTomcatを実行するためのコマンドが入っています.conf ディレクトリにはサイトの設定ファイルが入っています.logs ディレクトリにはさまざまなログファイルが入っています.webapps ディレクトリはwebMathematica をインストールするところです.tomcat ユーザならbin ディレクトリから直接Tomcatを実行することができます.
[server1]$ su tomcat [server1]$ cd tomcat/bin [server1]$ ./startup.sh
これで,http://localhost:8080 のようなURLでTomcatに接続できるはずです.これでTomcatのトップページが返されなければ,何か設定に問題があるのかもしれません.ログファイルを見てください.問題の所在が分かるかもしれません.Mac OS XでのJavaのインストールに関するセクションで説明したように,JAVA_HOME 変数が設定されていることも確認してください.
binディレクトリにもスクリプトのshutdown.sh が入っています.これはTomcatの終了に使われます.
が十全に機能するためにはMac OS Xコンソールからログオンする必要がある点にもご注意ください.これは,Mathematica のフロントエンドがMac OS Xのウィンドウ環境を必要とするためです.