MATHEMATICAチュートリアル

Mathematica の環境設定ファイル

Mathematica$BaseDirectory$UserBaseDirectoryの2つのディレクトリに,初期設定と初期化データを保存する.それぞれのディレクトリの中にはFrontEnd,Kernel,Licensing等の名前のサブディレクトリがある場合がある.

すべてのユーザに影響する大域的設定は$BaseDirectoryディレクトリのサブディレクトリに保存される.異なるオペレーティングシステムでの$BaseDirectoryのデフォルト値は以下の表に示した通りである.大域的な初期設定と初期化データの場所を再定義するためには,環境変数をMATHEMATICA_BASEに設定する.

Windows 7/VistaC:\ProgramData\Mathematica
Windows XPC:\Documents and Settings\All Users\Application Data\Mathematica
Mac OS X/Library/Mathematica
Linux/usr/share/mathematica

異なるオペレーティングシステムにおける$BaseDirectoryディレクトリの場所

特定のユーザのみに影響を与える設定は,$UserBaseDirectoryディレクトリのサブディレクトリに保存される.異なるオペレーティングシステムでの$UserBaseDirectoryのデフォルト値は,以下の表に示した通りである.ユーザの初期設定と初期化データの場所を再定義するためには,環境変数をMATHEMATICA_USERBASEに設定する.

Windows 7/VistaC:\Users\username\AppData\Roaming\Mathematica
Windows XPC:\Documents and Settings\username\Application Data\Mathematica
Mac OS X~/Library/Mathematica
Linux~/.Mathematica

異なるオペレーティングシステムにおける$UserBaseDirectoryディレクトリの場所

$UserBaseDirectoryディレクトリの設定は,$BaseDirectoryディレクトリで定義された大域的設定をオーバーライドする.

以降のパス名では,変数$BaseDirectoryおよび$UserBaseDirectoryを,使用中のシステムに適したディレクトリで置き換えること.システム上でその場所が知りたい場合は,Mathematica ノートブックでコマンド$BaseDirectory(あるいは$UserBaseDirectory)を評価する.

カーネル

カーネルが使用する初期化ファイルには,関数定義,ロードするパッケージ,カーネルオプション設定等,起動時に評価する Mathematica コマンドが含まれている.このコマンドは,Mathematica フロントエンドでも使用可能である.

$BaseDirectory\Kernel\init.m

このファイルはカーネルの初期化に使われるので,カーネルを実行するすべてのユーザにとって適切なコマンドを含むようにしなければならない.

$UserBaseDirectory\Kernel\init.m

このファイルは,カーネルの初期化に使われるユーザ独自のコマンドを保存する.

カーネルの初期化ファイルは,自動的には生成されない.

フロントエンド

フロントエンド初期化ファイルには,オプションインスペクタのグローバルオプションの値等の初期設定が保存される.フロントエンドの設定を変更すると,Mathematica が自動的にこのファイルをアップデートする.このファイルに変更を加えるためには,ファイルを直接編集するのではなく,Mathematica 内から変更する.

$BaseDirectory\FrontEnd\init.m

このファイルには,すべての Mathematica フロントエンドによって使われるシステム規模のデフォルトが保存される.このファイルの設定はすべてのユーザに影響する.「システム規模のデフォルト」には,この大域的ファイルに変更を実装する方法が説明してある.

$UserBaseDirectory\FrontEnd\init.m

このファイルは,ユーザ固有のフロントエンドの設定を定義する.

フロントエンドの初期化ファイルは,自動的に生成される.

パスワード

パスワードは,「登録とパスワード」にある通りmathpassファイルに保存されている.以下のパス名では,変数$InstallationDirectoryを,Mathematica をインストールしたディレクトリで置き換えること.Windowsの$InstallationDirectoryのデフォルト値はC:\Program Files\Wolfram Research\Mathematica\9.0である.自分のシステムの$InstallationDirectoryの値は,Mathematica ノートブックでコマンド$InstallationDirectoryを評価すると分かる.

$BaseDirectory\Licensing\mathpass

これは大域的パスワードファイルのデフォルトの場所である.

$InstallationDirectory\Configuration\Licensing\mathpass

これは大域的パスワードファイルの別の場所である.

$UserBaseDirectory\Licensing\mathpass

これは通常はパスワードファイルの場所ではないが,ユーザ固有のmathpassファイルはここに保存することができる.

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