方程式
「変数の定義」において,x を y に等しくすることを表す
のような割当てについて述べた.ここでは,等号関係を判定するいわゆる方程式について説明していく.x が y に等しいかどうかを判定する方程式は,
と記述する.
これは,

が

に等しいかを判定する.結果はシンボル
Trueである.
| Out[1]= |  |
ここで
と
の記述を混乱しないように注意してほしい.
は,命令的な表現であり,実際に割当てを実行するためにある.これに対して,
は,単に x と y が等しいかどうかを判定するだけのためにあり,それで何かが実行されるというようなことはない.C言語を使ったことのあるユーザなら,Mathematica で使われる割当て(assignment)と判定(testing)の操作がC言語のものと同じであることに気が付いたであろう.
| x=y | y を x に割り当てる |
| x==y | x と y が等しいかどうか判定する |
割当てと判定

に値

を割り当てる.
| Out[2]= |  |

を参照すると,割り当てられている値,すなわち,

が返される.
| Out[3]= |  |

が

に等しいかどうかを判定する.この場合は等しい.
| Out[4]= |  |
| Out[5]= |  |
こうすると,

に割り当てられてある値が消去される.
これまでの例では,両辺がともに数のときの等号関係の判定を見てきた.必ずTrueまたはFalseの答が得られた.記号で表された数式を判定することもできる.

に特定の数値が与えられない限り,
Mathematica は,この判定に対して確定した結果を出すことができない.
| Out[7]= |  |

を特定の数値

におくと,判定結果は
Falseになる.
| Out[8]= |  |
記号で表された数式に対する判定でも,ケースによっては,確定した結果を得ることができる.ここで重要なケースとして,2つの同値の式に対して等号関係を判定することがある.これらの両方の式の変数がどんな数値であろうが,Mathematica は,式が常に等しいものと正確に解釈する.
左右の式は全く同じである.したがって,

がどんな値を取ろうが結果は
Trueになる.
| Out[9]= |  |
Mathematica は,これらの式が等しいかどうかは判断しない.この場合は,
Expandを使えば,同じ形にすることができる.
| Out[10]= |  |
Mathematica では,
のような式は方程式を表す.Mathematica には方程式の変形や解法のために各種の関数が用意されている.
これは,
Mathematica における方程式を表している.方程式を

について解く方法は
「方程式の解法」で説明する.
| Out[11]= |  |
| Out[12]= |  |

を参照すると,もとの方程式を得ることができる.
| Out[13]= |  |