Mathematica のファイル構成
Mathematica のファイル
Mathematica のフルインストールにはおよそ数千のファイルが含まれる.これらのファイルは主インストールディレクトリ内の数百のディレクトリに分かれている.主インストールディレクトリの場所はインストール時に決定され,その名前は Mathematica カーネルの中から$InstallationDirectoryの値で与えられる.
| C:\Program Files\Wolfram Research\Mathematica\8.0 | Windows |
| /Applications/Mathematica.app | Macintosh |
| /usr/local/Wolfram/Mathematica/8.0 | Unix |
デフォルトの Mathematica インストールディレクトリの場所
Mathematica を起動する実行可能プログラムは通常は主インストールディレクトリにある.場合によっては他の場所からリンクされていたり他の場所にあるスクリプトからアクセスされることもある.First[$CommandLine]は Mathematica カーネル内からそのカーネルに対応する実行可能プログラムの完全名を送る.
| Mathematica | Mathematica フロントエンド |
| MathKernel | Mathematica カーネル.通常はそれ自身のテキストベースのインターフェースで |
| math | ターミナルあるいはシェルで実行される Mathematica カーネル |
| mcc | MathLink Cソースファイルの前処理やコンパイルをするスクリプト |
インストールディレクトリからアクセスできる典型的な実行可能プログラム
主インストールディレクトリには Mathematica のデータが入った標準的なサブディレクトリが3つある.通常の状況下では,例えば共有スタイルシートに変更を加えるような場合を除いては,これらのディレクトリの内容に変更を加えるべきではない.
Unixシステム用の Mathematica では,単一の全体的なディレクトリ構造に異なるコンピュータアーキテクチャやシステム用の実行可能ファイルが入っていることがしばしばある.各システムは$SystemIDで名前が与えられるサブディレクトリに入っている.リソースディレクトリによっては特定の言語で特定のコンピュータ環境用のファイルが入っているものもある.このようなファイルはJapanese/Windowsといったサブディレクトリに収められている.
| Kernel/Binaries/system | オペレーティングシステム別カーネル用バイナリファイルあるいは要素 |
| Kernel/SystemResources/system | システム別カーネル用.mxファイル |
| Kernel/TextResources | カーネル用メッセージおよびテキストファイル |
| FrontEnd/Binaries/system | オペレーティングシステム別フロントエンド用バイナリファイル |
| FrontEnd/SystemResources | ウィンドウシステム別フロントエンド用ファイル |
| FrontEnd/TextResources | フロントエンド用メッセージおよびテキストファイル |
| FrontEnd/StyleSheets | デフォルトのノートブックスタイルシート |
| FrontEnd/Palettes | デフォルトパレットノートブック |
| Libraries/system | カーネルとフロントエンドが使用する MathLink 等のライブラリ |
| Links | MathLink およびその他の接続技術のデベロッパキット |
| Fonts | Mathematica フォント(通常,中央のディレクトリにコピーされる) |
| CharacterEncodings | 文字コード規格の指定 |
| SpellingDictionaries | スペル辞書 |
| SystemDocumentation/env | Unixの |
| Graphics/Binaries/system | PostScriptインタープリタとグラフィックスのプログラム |
| Graphics/SystemResources | PostScript定義ファイルとその他のグラフィックス用ファイル |
| Graphics/Packages | グラフィックスを設定するためのパッケージ |
SystemFilesディレクトリの典型的なサブディレクトリ,その1
| Installation | インストール作業に必要な補助的なプログラム(主インストールプログラムから自動的に呼び出される) |
| IncludeFiles | 他のプログラムに含めるためのファイル |
| Java | Javaランタイム環境用のファイル(必要な場合) |
SystemFilesディレクトリの典型的なサブディレクトリ,その2
Mathematica ヘルプビューアで表示される情報のファイルは,Documentationディレクトリに保存されている.
| System/Guides | 関連した関数を分類しリンクするページ |
| System/ReferencePages/Symbols | Mathematica の各組込み関数のリファレンスページ |
| System/ReferencePages/Formats | Mathematica が扱うファイル形式のリファレンスページ |
| Packages/name/Guides等 | アドオン項目のドキュメント |
Documentationディレクトリの典型的なサブディレクトリ
ロード可能なファイル
いろいろな状況下でシステムにロードできるファイルを追加して Mathematica をカスタマイズすることができる.追加ファイルは従来はシステムワイドなあるいはユーザ独自の「ベースディレクトリ」にロードされる.
| $BaseDirectory | Mathematica がロードするファイル用のシステムワイドなベースディレクトリ |
| $UserBaseDirectory | Mathematica がロードするファイル用のユーザ独自のベースディレクトリ |
Mathematica がロードするファイル用のベースディレクトリ
| C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\Mathematica | |
| Windows | |
| /Library/Mathematica | Macintosh |
| /usr/share/Mathematica | Unix |
$BaseDirectoryの典型的な値
| C:\Documents and Settings\username\Application Data\Mathematica | |
| Windows | |
| ~/Library/Mathematica | Macintosh |
| ~ /. Mathematica | Unix |
$UserBaseDirectoryの典型的な値
これらのディレクトリ用に異なる場所が指定したければ Mathematica を実行する際にオペレーティングシステムの環境変数を変更するとよい.これについては「Mathematica セッション」で詳しく説明してある.
| Applications | Mathematica アプリケーションパッケージ |
| Autoload | 起動時に自動的にロードされるパッケージ |
| FrontEnd | フロントエンドの初期化ファイル |
| Kernel | カーネルの初期化ファイル |
| Licensing | ライセンスマネージャファイル |
| SystemFiles | 一般的なシステムファイル |
Mathematica のベースディレクトリの典型的なサブディレクトリ
ベースディレクトリ中のファイルの中には,Mathematica のカーネルまたはフロントエンドに自動的に使用されて設定ファイルの役割をするものもある.
| Kernel/init.m | カーネルの起動時に実行される |
| Kernel/end.m | カーネルの終了時に実行される |
| FrontEnd/init.m | フロントエンドの起動時に読み込まれる |
| SystemFiles/FrontEnd/StyleSheets/ | カスタマイズされたノートブックのスタイルシート |
| SystemFiles/FrontEnd/Palettes/ | フロントエンドメニューに表示する追加的パレット |
カーネル用設定ファイルは Mathematica のコマンドで記述されている.そこでは$SystemIDや$MachineName等を調べて,実行する操作を決定することができる.フロントエンド用設定ファイルにはある限られた種類の特殊コマンド(「入力シンタックス」を参照)のみを書くことができる.
$BaseDirectoryと$UserBaseDirectoryのサブディレクトリ
カーネルの$Pathのデフォルト設定では,アドオンは単に
コマンドによって Mathematica セッションに読み込むことができる.このときアドオン用のinit.mファイルが読み込まれ,それによりパッケージの動作に必要な他のファイルやパッケージが読み込まれる.
アドオンを$BaseDirectoryあるいは$UserBaseDirectoryのAutoloadサブディレクトリに置くことで,カーネルあるいはフロントエンドを起動したときに Mathematica が自動的にそのアドオンを読み込むようにできる.
