ノートブックにおける Mathematica の表記法
テキスト型インターフェースを使っている場合,入力式はキーボードから直接タイプする.ノートブック型インターフェースでは,キーボード以外の方法でも入力を行うことができる.
キーボード拡張のような役割を持つパレットが用意されており,そこにはマウスをクリックすれば指定の文字や記号が入力できるボタンが並んでいる.標準的なパレットを用いるには,パレットメニューを使う.
また,キーボードの特殊キーを使いパレットと同様な入力を行うこともできる.ここで言う特殊キーとは,それだけを押しても何も表示されないキーのことで,EscapeキーやControlキーがこれに相当する.特殊キーと普通のキーを組み合せることで,キーボードでも数式編集の命令や特殊文字の生成ができるようになる.
| EscpEsc | 円周率 |
| EscinfEsc | 無限大 |
| EsceeEsc | 自然対数の底 |
| EsciiEsc | |
| EscdegEsc | |
| Ctrl+^ または Ctrl+6 | ベキ乗の原形を作り,上付き文字位置に移動 |
| Ctrl+/ | 分数の原形を作り分母位置に移動 |
| Ctrl+@またはCtrl+2 | 根号の原形を作り内側に移動 |
| Ctrl+Space | ベキ乗,分母,根号から通常行位置へ戻る |
標準英語キーボードで入力できる特殊文字と数式編集命令(注:Spaceはスペースバーを表す)
| In[1]:= |
| Out[1]= |
| In[2]:= |
| Out[2]= |
| In[3]:= |
| Out[3]= |
従来のプログラミング言語(C言語,Fortran,Java,Perl等)では,入力がキーボードに基づくものという前提に文法が構成されている.つまり,使えるのは数字とアルファベットと標準的な記号だけで,入力の仕方としてはラインモードだけが許される,という前提に基づいている.これに対して,Mathematica 言語では,数学記号をはじめとする各種の特殊記号,さらには,上付き文字や分数等の組文字も使えるようになっている.
Mathematica 言語を使い慣用的な数学表記で数式を記述することも可能である.ただし,この表記法には曖昧な部分があるため慣用的な表現をそっくりそのまま使える,というようにはなっていない.つまり,読みやすい数学表記全体は取り入れてあるが,曖昧な表記は言語から排除してある.Mathematica 言語の正確さと一貫性を保つためである.
それでも,表示上は完全な慣用的数学表記で数式の出力ができるようになっている(「入出力の表記法」を参照).また,数学表記で書かれたテキストを Mathematica に読み込ませ,Mathematica の言語書式に変換することも限られた範囲で可能である.
