Mathematica 式としてのノートブック

Notebook[{cell1,cell2,...}]複数のセルを持つノートブック
Notebook[cells,options]上と同様で,オプションのある場合

ノートブックを表す式

簡単な Mathematica ノートブック.

1.gif

このノートブックに対応する式.
Notebook[{
Cell["セクションヘッディング", "Section"],
Cell["テキストの例.", "Text"],
Cell["もう1つのテキスト.", "Text"]}]

個々のセルと同様に,ノートブックにもオプションを与えることができる.標準のノートブックフロントエンドでは,オプションインスペクタを使ってこれらのオプションを確認し,また変更することができる.

オプション
デフォルト値
WindowSize{nx,ny}ノートブックを表示するウィンドウのサイズ(単位はピクセル)
WindowFloatingFalseウィンドウを最も手前に配置
WindowToolbars{}ウィンドウ上端のツールバー
ShowPageBreaksFalseノートブックを印刷したときにどこで改ページされるかを表示
CellGroupingAutomaticセルのグループ化方法
Evaluator"Local"ノートブックで式の評価に使うカーネル
SaveableTrueノートブックを保存可能にする

ノートブックに可能な多数のオプションの中の数例

オプション設定がSaveable->Falseであるノートブックは,常に別名で保存メニュー項目を使って保存することができるが,保存メニューには反応せず,ノートブックを閉じるときにも保存するかどうかを尋ねない.

ノートブックのオプションの他に,セルのオプションをノートブックに与えることもできる.そうすると,そのオプションはノートブックのすべてのセルについてのデフォルト値となる.特定のセルに明示的にオプションを指定すること,あるいは明示的にそのオプションに優先するような指定のスタイルを使うことによって,これをデフォルト値に優先させることができる.

ウィンドウ上端にルーラーを持つノートブックを表す式.
Notebook[{
Cell["セクションヘッディング", "Section"],
Cell["テキストの例.", "Text"]},
WindowToolbars->{"RulerBar"}]
フロントエンドにおいて表示されたときの同ノートブック.

2.gif

ノートブックのすべてのセルに背景色を指定する.
Notebook[{
Cell["セクションヘッディング", "Section"],
Cell["テキストの例.", "Text"]},
Background->GrayLevel[.7]]
それぞれのセルの背景色がグレーとなる.

3.gif

Mathematica を離れて,ノートブックのファイルをテキストとして見ると,ファイルにはノートブックを表す式が書かれている.したがってノートブックを作るひとつの方法は,その式をファイルに書き出すことである.

Mathematica で作成されたノートブックファイルには,Mathematica がこれを速く読み込めるように付加情報が書かれている.この付加情報は,(*...*) の形のコメントとして記述されており,ノートブックに書かれている本当の式に影響を及ぼさない.

NotebookOpen["file.nb"]ノートブックファイルをフロントエンドに開く
NotebookPut[expr]expr に対応するノートブックをフロントエンドに生成する
NotebookGet[obj]フロントエンドに開いているノートブックに対応するノートブック式を取り出す

フロントエンドにおけるカーネルからのノートブックの設定

ノートブックを式としてファイルに書き出す.
In[1]:=
Click for copyable input
保存した式をファイルから読み込む.
In[2]:=
Click for copyable input
Out[2]=
ファイルをノートブックとしてフロントエンドに開く.

NotebookOpenでフロントエンドに開かれたノートブックは,他のノートブックと同様に対話的に使うことができる.ただし,NotebookOpenを使うには,ファイルにノートブックが式として書かれている必要がある.一方,NotebookPutの場合は,カーネルに作られたノートブックの式から直接そのノートブックフロントエンドに表示される.

カーネルでノートブック式を作る.
In[4]:=
Click for copyable input
Out[4]=
この式をフロントエンドに送り,ノートブックとして表示させる.
逆にNotebookGet使えば,特定のNotebookObjectに対応するノートブックをカーネルに戻すことができる.
In[6]:=
Click for copyable input
Out[6]=
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