システム規模のデフォルト
複数のユーザが起動できるような場所(例えば,ファイルサーバ上,またはマルチユーザマシン)に Mathematica がインストールしてある場合は,Mathematica フロントエンドとカーネルのシステム規模のデフォルトを設定することができる.これは Mathematica をコンピュータラボや授業で使うときに理想的な設定である.ネットワーク上で$BaseDirectoryディレクトリを共有している場合は,共有された$BaseDirectoryを使うローカルインストールにもこのデフォルトが影響する.
以下のパス名では,変数$BaseDirectoryと$UserBaseDirectoryをシステムの適切なディレクトリで置き換えること.場所が知りたいときは,Mathematica ノートブックでコマンド$BaseDirectory(あるいは$UserBaseDirectory)を評価するとよい.
フロントエンドの環境ファイルを設定する
1. Mathematica を起動して,必要なフロントエンドの変更を加える.例えば,デフォルトのファイルの場所,言語設定,メニュー設定等が変更できる.
3. $UserBaseDirectory\FrontEnd\init.mファイルを$BaseDirectory\FrontEndディレクトリにコピーする.
これで,ユーザの$UserBaseDirectory\FrontEndディレクトリに保存されたローカルのinit.mファイルでオーバーライドされない限り,この設定がフロントエンドで使われるようになる.
カーネルの環境ファイルを設定する
1. Mathematica を起動して,新規ファイルを作成する.
2. 起動時に評価する Mathematica コマンドを加える.例えば,関数の定義を加えたり,起動時にメッセージを表示したりするもの等がある.コマンドはすべてセミコロンで区切って同一セルの中に入れる.
3. このセルのセルブラケットを選び,セル ► セルのプロパティ ► 初期化セルを使って,セルを初期化セルにする.
4. ファイル ► 保存でファイルの種類ポップアップメニューからMathematicaパッケージを選び,ファイルを$BaseDirectory\Kernel\init.mとして保存する.
このコマンドは,ユーザが Mathematica を起動すると評価される.関数定義を加えたら,その関数はすべてのユーザが使えるようになる.
作成したシステム規模のデフォルトを新しくローカルにインストールしたものにも適用したい場合は,インストールスクリプトに行を追加して,新しいインストールの一部として設定済みのinit.mファイルをコピーすることができる.インストールスクリプトについての詳細は,「Mathematica のインストール」を参照のこと.システム規模のデフォルトをコピーするためには,mathpassファイルをコピーする行と同様の行をスクリプトに加える.
