RInstallPackage
RInstallPackage[name,opts]
Rパッケージ name をデフォルトのRのインストールのパッケージライブラリにインストールする.
RInstallPackage[name,rhome,opts]
rhome によって指定されたRインストール用のRパッケージ name をインストールする.
詳細
- RInstallPackageを使うのに,実行中のRLinkセッションは必要ではない.
- name は,既存のRパッケージの文字列名でなければならない.
- パス rhome は,RインストールのRのホームディレクトリを指定しなければならない.
- rhome が指定されていない場合,あるいはAutomaticの場合, RInstallPackageは,あれば現在実行中のRインストール,もし使えるなら最後にうまく使えたRインストール, あるいは自動的に発見された既存のRインストール(このオプションはRインストールが厳密に1つだけ見付かった場合にのみ成功する)を使って,パスの値を抽出しようとする.rhome の明示的な値が推測できない場合には,Failureが返される.
- デフォルトでRInstallPackageは,パッケージインストールの最大のタイムアウト,インストールの種類(ソース/バイナリ),その他の数多くの設定等,もとになるRのinstall.packages()関数の標準のデフォルト設定を使う.
- RInstallPackageはパッケージ自体と一緒に,必要な従属物をすべてインストールしようとする.従属物のいずれのインストールに失敗した場合には,パッケージのインストールも失敗に終る.この場合,すでに部分的にインストールされた従属物は自動的に削除されるとは限らない.
- 主要なパッケージと同じパッケージリポジトリからパッケージの従属物が得られない場合には,ユーザは"Repositories"オプションを使って,必要なRパッケージリポジトリのURLをすべてRInstallPackageに渡す必要がある.
- RInstallPackageがパッケージをインストールできなかった場合にはFailureが返される.可能な場合には,返されたFailureに,パッケージインストールの失敗に関連付けられた詳細が含まれる.
- パッケージをアンインストールするには,"InstallationMethod" "Remove"オプションを使う.RInstallPackageは自動的に従属物をアンインストールしないことに注意する.非標準の場所にパッケージがインストールされた場合には,"DestinationPath"オプションを使ってその場所を明示的に渡す必要がある.
- すでにインストールされたパッケージj用にRInstallPackageを呼び出しても,パッケージがインストールされていることを認証する以外には何も行わない.パッケージを再インストールするためには,"Reinstall" Trueオプションを使う.
- 以下のオプションを与えることができる.
-
"Repositories" Automatic 使用するRパッケージリポジトリのURLのリスト "InstallationMethod" Automatic 使用するインストールのメソッド."Remove"を使ってパッケージをアンインストールする "LocalSourcePath" None パッケージのソースあるいはバイナリのインストールが含まれるフォルダへのローカルパス "DestinationPath" Automatic パッケージをインストールするフォルダへのローカルパス "Reinstall" False すでにインストールされたパッケージを再インストールするかどうか "DefaultRepository" Automatic デフォルトのRパッケージリポジトリのURL. Automatic設定は,https://cloud.r-project.orgに対応する "DistributionType" Automatic Rパッケージ配布の種類."Source","Binary",Automaticのいずれかである.このオプションはローカルインストール(明示的な値が"LocalSourcePath"に渡される場合)にのみ使える.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (1)
RパッケージRSQLiteと必要な従属物をすべてインストールする:
同じパッケージインストールは,明示的なRのホームディレクトリの場所がRInstallPackageの第2引数として渡された場合には可能である:
すでにインストールされたRパッケージについて RInstallPackageを呼び出すと,インストールされていることが確認されるだけである:
オプション (6)
"Repositories" (1)
代替のCRANミラーを使って,Rcppパッケージをインストールする.ここでは,"DefaultRepository" Noneオプションを使ってわざとデフォルトのリポジトリを除外する:
"InstallationMethod" (1)
まだインストールされていないパッケージ,あるいはすでにアンインストールされたパッケージをアンインストールすると,Failureが返される:
"Reinstall" (1)
パッケージがすでにインストールされている場合には,デフォルトでRInstallPackageは再インストールしない:
"Reinstall"Trueを渡すことによって,RInstallPackageにパッケージの再インストールを強制する:
RInstallPackageは,パッケージをアンインストールする際に,自動的にパッケージの従属物をアンインストールを試みない:
LocalSourcePath (1)
"DistributionType" (1)
"DestinationPath" (1)
Rパッケージをデフォルトの場所以外にインストールしたい場合がある.例えば,デフォルトのRパッケージライブラリが書込み可能ではないことがある.その場合には, "DestinationPath"オプションを使って別のインストール場所を指定する.
RLinkパッケージをロードしてRLinkセッションを始める:
Rパッケージをインストールする一時的なディレクトリを作成する:
RSQLiteパッケージを指定のフォルダにインストールする:
デフォルトでは,Rはデフォルト以外の場所にインストールされたパッケージを見付けることができない:
以下は,Rライブラリの検索パスに供給するパスを追加する関数を定義する:
カスタムのインストールパスを現行のRセッションのR検索パスに追加する:
カスタムの場所にインストールしたパッケージをアンインストールするには,前の例のようにその場所をRの検索パスに追加するか,その場所を明示的にRInstallPackageに渡す:
テキスト
Wolfram Research (2024), RInstallPackage, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/RLink/ref/RInstallPackage.html.
CMS
Wolfram Language. 2024. "RInstallPackage." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/RLink/ref/RInstallPackage.html.
APA
Wolfram Language. (2024). RInstallPackage. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/RLink/ref/RInstallPackage.html