WSMLink`
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WSMSimulationData
WSMSimulationDataは,バージョン11.3で試験的に導入されたSystemModelSimulationDataに置き換えられた.
WSMSimulationData[…]
Modelicaのシミュレーションデータを表す.
詳細とオプション
- WSMSimulationDataは一般にWSMSimulateあるいはWSMSimulateSensitivity等の関数によって生成される.
- 標準出力形式では,シミュレーションの区間とWSMSimulationDataオブジェクト中の変数の数のみが,明示的に出力される.
- WSMSimulationData[…]["Properties"]は使用可能なプロパティのリストを与える.
- シミュレーションデータのプロパティはWSMSimulationData[…]["property"]で得ることができる.
- 動的グラフィックスを使ったシミュレーションでは,sim["Diagram",t]は時間 t におけるGraphicsを返す.
- コンポーネント"c1.c2..."についての動的グラフィックスは,sim["Diagram",{"c1","c2",…},t]で表示される.
- シミュレーションを行ったモデルのプロパティ: »
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"VariableNames" モデル中の従属変数 "ParameterNames" モデル中のパラメータ変数 "StateVariables" モデル中の連続状態変数 "ModelName" 完全修飾モデル名 "Descriptions" 変数とパラメータの説明 "PlotNames" モデル中のプロット名 - 変数とパラメータのリストについては,WSMSimulationData[…][{property,patt}]は,Modelica形式が文字列パターン patt にマッチする property の要素を返す.
- シミュレーションに特有のプロパティ: »
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"SimulationInterval" シミュレーション区間{tmin,tmax} "SimulationLength" シミュレーションの長さ tmax-tmin "NumberOfEvents" シミュレーション中のイベント数 "Events" イベントが発生する時間点 "Samples" 変数がサンプルとして取られた時点 - 変数とプロパティの値に関連するプロパティ: »
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{"v1","v2",…} v1, v2, …についてのシミュレーション {"p1","p2",…} p1, p2, …についてのパラメータ値 "RawData",{"v1","v2"…} v1, v2, …についての時間と値のペア - 変数"vi"についてのシミュレーションの結果は,任意の時間 t に評価できる関数として返される. »
- WSMSimulationDataオブジェクト sim からのシミュレーションの結果は,点 t で sim[{"v1","v2",…},t]によって評価することができる.
- sim["RawData",{"v1",…}]の事象は同じ時点における時間と値のペアを複製することで示される.
- 変数"vi"とパラメータ"pi"は,文字列またはDotNameを使って与えることができる.
- シミュレーション結果とパラメータ値の完全リスト: »
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"VariableValues" シミュレーション{DotName["v1"]->f1,…} "ParameterValues" パラメータ{DotName["p1"]->c1,…} - sim からのシミュレーションの結果のリストは,sim["VariableValues",t]によって点 t で評価することができる.
- 変数はパラメータ vi[t,pj]に依存する.パラメータ pj に対する変数の感度は偏微分 ∂pjvi[t,pj]である.感度はWSMSimulateSensitivityを使って計算することができる. »
- 感度にはWSMSensitivityName[vi,pi]でアクセスすることができる.ただし,viと piはDotNameを使って与えられる.
- 感度に関連するプロパティ:
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"SensitivityNames" 変数パラメータの感度 "SensitivityValues" 感度{WSMSensitivityName[vi,pi]->gi,j,…} - オプションTargetUnitsは,シミュレーション結果の単位を制御する:
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None 単位なし(デフォルト) "Unit" モデルで定義された単位 "DisplayUnit" モデルで定義された単位を表示
例題
すべて開くすべて閉じる例 (2)
アプリケーション (9)
WSMSimulationDataからInterpolatingFunctionの逆関数を計算する:
InterpolatingFunctionを1つ取り出し,その区間を計算する:
異なる高さから落とされたバウンドするボールのシミュレーションを行う:
ParametricPlot3Dで可視化する:
LowpassFilterで,シミュレーションデータにフィルタをかける:
TimeSeriesを作り,ローパスフィルタがかかった信号とともにプロットする: