WOLFRAM

バージョン11.3では,WSMLinkパッケージの機能のほとんどが,Wolframシステムに実験的に導入された機能で代替されるようになっている. »

サーバ環境でWSMLinkを実行する

WSMLinkはサーバ環境でも,Xのようなグラフィカルデスクトップ環境がない環境でも実行することができる.これは,クラウドやサーバ環境で実行しているLinuxマシンにSystemModelerを配備するために使うことができる.

インストール

SystemModelerをインストールするためには,デスクトップ環境の場合と同じように,コマンドラインからインストーラを実行する.

WSMLinkの設定

SystemModeler用のWolfram言語パッケージであるWSMLinkは,SystemModelerのバイナリディレクトリに変更して,Wolfram言語で使えるよう設定することができる.以下を参照のこと.

cd /usr/local/Wolfram/SystemModeler/5.0/bin

下のコマンドを実行してWSMLinkを設定する.

./SessionManager --configure

このコマンドにより,設定プロセスを記述したログがターミナルに出力される.

SystemModelerのアクティベーション

コマンドラインからSystemModelerをアクティベートするためには,WolframKernelを起動する.

WolframKernel

下のコマンドを評価する.

In[1]:= WSMSimulate

以下のような結果が得られる.

WSMLink::kna: SystemModeler kernel initialization error: License Error: 
Invalid license or no license for SystemModeler Link.
    Use WSMLink`Library`ActivateWSM["activation_key"] to activate. Your MathID is 1234-12345-12345.

WSMLink::mmna: Unable to start or establish a connection to the SystemModeler kernel.

Out[1]= $Aborted

アクティベーションキーを使って,オンラインでアクティベートするためのコマンドを評価する.

In[2]:= WSMLink`Library`ActivateWSM["1234-1234-123456"]

アクティベーションキーとパスワードを使って,オフラインでアクティベートすることもできる.

In[2]:= WSMLink`Library`ActivateWSM["1234-1234-123456","1234-123-123"]

MathLMサーバがある場合は,それをアクティベートする.

In[2]:= WSMLink`Library`ActivateWSM["my.mathlm.server.com"]

アクティベーションが成功すると,出力は以下のようになる.

WSMLink::restart: Activation successful. Restart WolframKernel and 
    load the package again to start using WSMLink.

Out[2]= True

Quit[]を実行してWolframKernelを終了する.

これでSystemModelerはアクティベートされ,使える状態になる.新しいWolframKernelは,WSMLinkの機能が利用できる.