DescriptorStateSpace

DescriptorStateSpace

StateSpaceModelおよびStateSpaceTransformのオプションで,ディスクリプタ表現と標準の表現のどちらを使うかを指定する.

詳細

  • StateSpaceModel[{a,b,c,d,e}]では,行列 e はディスクリプタ行列である.
  • 次は,連続時間の標準およびディスクリプタの状態空間モデルを支配する方程式である.
  • 標準状態空間
    ディスクリプタ状態空間
  • 離散時間系は同様の形をしている.
  • このオプションは次の値を取ることができる.
  • Automatic自動的に表現を決定する
    False標準的な状態空間表現を使う
    Trueディスクリプタ状態空間表現を使う
  • DescriptorStateSpace->Automaticと設定すると,StateSpaceModelは,標準的な表現が得られない場合はディスクリプタ表現のみを使う.StateSpaceTransformは表現を変更しない.

例題

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  (7)

ディスクリプタ行列を反転させて標準状態空間モデルを作る:

恒等行列を加えてディスクリプタ形を得る:

ディスクリプタStateSpaceModelを得る:

デフォルトで,標準形が得られる:

特異系については,デフォルトでディスクリプタ形が得られる:

これは,標準系を求めることができないからである:

可能な場合は標準形が取得される:

ディスクリプタ形:

場合によっては標準形の方が状態が少ないことがある:

しかし,系の次数はどちらも同じである:

StateSpaceTransformからの結果をディスクリプタ形で得る:

デフォルトで,この形は変更されない:

スコープ  (6)

ディスクリプタ状態空間モデルから標準状態空間モデルを作る:

標準状態空間モデルからディスクリプタ状態空間モデルを作る:

適切な伝達関数モデルをディスクリプタ状態空間モデルに変換する:

常微分方程式からディスクリプタ状態空間モデルを作る:

標準StateSpaceModelの状態変換をディスクリプタ形で得る:

これは,明示的にディスクリプタを指定した場合と同じ結果を与える:

逆変換でも同様の結果が得られる:

可逆ディスクリプタ行列を持つディスクリプタStateSpaceModel

この状態変換は標準形で得ることができる:

特性と関係  (2)

適切ではない伝達関数モデルからは,デフォルトで,ディスクリプタ状態空間モデルができる:

標準的な状態空間実現はない:

不可逆ディスクリプタ行列を持つディスクリプタStateSpaceModel

StateSpaceTransformはディスクリプタモデルを生成する:

状態変換は標準形では得られない:

Wolfram Research (2012), DescriptorStateSpace, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/DescriptorStateSpace.html (2014年に更新).

テキスト

Wolfram Research (2012), DescriptorStateSpace, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/DescriptorStateSpace.html (2014年に更新).

CMS

Wolfram Language. 2012. "DescriptorStateSpace." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2014. https://reference.wolfram.com/language/ref/DescriptorStateSpace.html.

APA

Wolfram Language. (2012). DescriptorStateSpace. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/DescriptorStateSpace.html

BibTeX

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BibLaTeX

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