Mean

Mean[data]

data の要素の平均値の推定を与える.

Mean[dist]

分布 dist の平均値を与える.

詳細

  • Meanは期待値あるいは平均としても知られている.
  • Meanはデータあるいは分布についての位置尺度である.
  • VectorQ data についての平均推定 で与えられる.
  • MatrixQ data の平均推定は,各列ベクトルについて計算される.Mean[{{x1,y1,},{x2,y2,},}]{Mean[{x1,x2,}],Mean[{y1,y2,}],}に等しい. »
  • ArrayQ data については,平均推定はArrayReduce[Mean,data,1]に等しい. »
  • WeightedData[{x1,x2,},{w1,w2,}]についての平均推定はで与えられる. »
  • Meanは数値と記号両方の data を扱うことができる.
  • data は次の追加的な形式と解釈を持つことがある.
  • Association値(キーは無視される) »
    WeightedData重み付き平均,もとになっているEmpiricalDistribution に基づく »
    EventDataもとになっているSurvivalDistributionに基づく »
    TimeSeries, TemporalData, ベクトルまたは配列の値(タイムスタンプは無視される) »
    Image,Image3DRGBチャンネル値またはグレースケールの強度値 »
    Audioすべてのチャンネルの振幅値 »
  • 一変量分布 dist の平均は μ=Expectation[x,xdist]で与えられる. »
  • 多変量分布 dist の平均は{μx ,μy,}=Expectation[{x,y,},{x,y,}dist]で与えられる. »
  • ランダム過程 proc については,平均関数は時点 t におけるスライス分布SliceDistribution[proc,t]について μ[t]=Mean[SliceDistribution[proc,t]]として計算できる. »

例題

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  (4)

数値の平均:

記号値の平均:

各列の要素の平均:

パラメトリック分布の平均:

スコープ  (18)

基本的な用法  (6)

厳密な入力は厳密な出力を与える:

近似入力は近似出力を与える:

WeightedDataの平均値を求める:

EventDataの平均値を求める:

TimeSeriesの平均値を求める:

平均値は値のみに依存する:

重み付き平均を計算する:

数量を含むデータの平均を求める:

配列データ  (5)

行列のMeanは列ごとの平均を与える:

テンソルのMeanは第1レベルの列ごとの平均を与える:

大きい配列に使うことができる:

入力がAssociationのとき,Meanはその値に作用する:

SparseArrayデータは密な配列と同じように使うことができる:

QuantityArrayの平均を求める:

画像データと音声データ  (2)

RGB画像のチャンネルごとの平均値:

グレースケール画像の平均強度値:

音声オブジェクトについては,Meanはチャンネルごとに作用する:

分布と過程  (5)

一変量分布の平均を求める:

多変量分布の場合:

派生分布の平均:

データ分布について:

単位付き数量のある分布の平均:

連続時間ランダム離散状態過程についての平均値関数:

時点 t=0.5におけるTemporalDataの平均値を求める:

平均値関数をすべてのシミュレーションとともに求める:

アプリケーション  (11)

基本的なアプリケーション  (5)

平均は分布の質量の中心を表す:

モードが1つではない分布の平均:

多変量分布の平均:

2Dセルオートマトンの進化の連続するステップにおけるセルの値の平均:

ランダム過程の経路集合のスライスについて平均を計算する:

いくつかのスライス時間を選ぶ:

これらの経路の上に平均をプロットする:

アプリケーション  (6)

学級の生徒の平均身長を求める:

学級の生徒の平均身長を求める:

セラミック素材の480個のサンプルについての平均強度を求める:

平均位置をハイライトしてデータについてのHistogramをプロットする:

強度が平均を上回る確率を計算する:

比率 で指数関数的減衰に従う数量の平均寿命を計算する:

移動平均を計算することで,不規則な間隔の時系列を平滑化する:

90日間の移動平均:

小型の電子加速器中の真空装置内に,円状に並んだ20個の真空管がある.隣り合った真空管の少なくとも3個が故障すると,この真空装置は故障する:

生存関数をプロットする:

故障までの平均時間を計算する:

特性と関係  (17)

MeanTotalLengthで割ったものである:

Meanは,正の値の1ノルムをLengthで割ったものに等しい:

WeightedDataMeanは,そのデータのEmpiricalDistributionの平均に等しい:

EventDataMeanは,そのデータのSurvivalDistributionの平均に等しい:

ほぼ対称のサンプルの場合,MeanMedianはほぼ等しい:

Meanからの絶対偏差のMeanMeanDeviationである:

Meanは,正の値についてGeometricMeanに対数的に関連している:

Meanは,データの逆のHarmonicMeanの逆である:

二乗したデータのMeanの平方根はRootMeanSquareである:

nCentralMomentn 乗した偏差の平均(Mean)である:

VarianceMeanからの偏差を二乗したものをスケールしたMeanである:

リストのExpectationMeanである:

MovingAverageは一連の平均である:

0% TrimmedMeanMeanに等しい:

分布における確率変数のExpectationMeanである:

LocationTestは,平均が0に近いかどうかの検定を行う:

確率 () 値:

LocationEquivalenceTestは,2つ以上のデータ集合の平均が等しいかどうかの検定を行う:

確率()値:

考えられる問題  (1)

外れ値はMeanに対して不均衡な影響を与えることがある:

TrimmedMeanを使って最小要素および最大要素をある割合で除く:

外れ値に対して感度が非常に低いものとしてMedianを使う:

おもしろい例題  (1)

10個,100個,300個のサンプルについての,Meanによる推定値の分布:

Wolfram Research (2003), Mean, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Mean.html (2023年に更新).

テキスト

Wolfram Research (2003), Mean, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Mean.html (2023年に更新).

CMS

Wolfram Language. 2003. "Mean." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2023. https://reference.wolfram.com/language/ref/Mean.html.

APA

Wolfram Language. (2003). Mean. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/Mean.html

BibTeX

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BibLaTeX

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