URLFetchAsynchronous

URLFetchAsynchronousはバージョン11でURLSubmitに置き換えられた.

URLFetchAsynchronous[url,func]

バックグラウンドで接続を行い,イベントが起ると func を呼ぶ.

詳細とオプション

  • 起り得るイベントタイプ
  • "data"バイトリストを返し,接続が完了したことを示す
    "progress"現行接続に関する情報を{dlnow,dltotal,ulnow,ultotal}の形で返す
    "error"URLに接続を試みた際にエラーが起ったことを示す
    "headers"Webサーバから受け取ったヘッダ
    "cookies"既知のすべてのクッキー
    "statuscode"サーバから返された状態コード
  • 使用可能なオプション
  • Method"GET"リクエストに使われるメソッド
    "Parameters" {}リクエストに送られるパラメータ
    "Body"""送信するメッセージ本体のコンテンツ
    "MultipartElements"{}送信する複数部分からなるデータのリスト
    "Username" ""リクエストに使用するユーザ名
    "Password" ""リクエストに使用するパスワード
    "Headers" {}HTTPサーバにマニュアルで送るヘッダ
    "Cookies" Automaticサーバに渡すクッキー
    "StoreCookies" True受信したクッキーを保存するかどうか
    "VerifyPeer" TrueSSL証明を使って信頼性を確認する
    "UserAgent" Automatic送信するユーザエージェント文字列
    "ReadTimeout" 0データをサーバにアップロードする,あるいはデータをサーバからダウンロードするのに許される時間
    "ConnectTimeout" 0サーバに接続するのに許される時間
    "Progress" False"progress"イベントを引き起すかどうか
    "Transfer" AutomaticAutomaticのときは,"data"イベントが1回返され,ダウンロードされたすべてのデータを返す."Chunks"であれば,最後のイベントが引き起こされた後でダウンロードされたデータを使って"data"イベントが何回も引き起される
    "UserData" Noneこのオプションに渡された式はいかなるものも,イベント関数の中のAsynchronousTaskObjectで使うために保存される.データは,イベント関数に渡されたAsynchronousTaskObjectのオプションを調べることで見付けることができる
    "FollowRedirects"Trueリダイレクトに従うかどうか
  • 許容される時間は,デフォルトで,秒単位で与えられる.
  • 複数要素は{"name","mimetype"}->val の形式でなければならない.ここで,val は文字列またはバイトのリストである.
  • イベントが起ると,URLFetchAsynchronousに渡されたイベント関数が実行される.イベント関数には,AsynchronousTaskObject,イベント名,イベントから受け取ったデータの3つの引数が渡される.イベント関数はURLFetchAsynchronousから受け取ったデータを処理する唯一のメソッドである.

例題

すべて開くすべて閉じる

  (3)

以下はダウンロードが終了した際にダイアログを開く:

ヘッダとクッキーを保存する:

状態コードとエラーイベントを使用してURLが利用可能かどうかを調べる:

オプション  (16)

"Method"  (1)

"Method"を使って接続に使用されるHTTPメソッドを指定することができる:

"Parameters"  (1)

サーバに送られるパラメータを指定する:

"VerifyPeer"  (1)

サーバによって使われるSSL認証が有効であることを確認する:

"Username"  (1)

サーバに送られるユーザ名を指定する:

"Password"  (1)

サーバに送られるパスワードを指定する:

"UserAgent"  (1)

サーバに送られるユーザエージェントを指定する:

"Cookies"  (1)

URLFetchAsynchronousが使うクッキーを手動で制御する:

"StoreCookies"  (1)

Falseの場合,"StoreCookies"はサイトに接続中に見付かった新たなクッキーを大域的クッキー共有に置かない:

"Headers"  (1)

サーバに送るヘッダを指定する:

"BodyData"  (1)

サーバに接続するときに送るメッセージの本体を指定する:

"MultipartData"  (1)

複数部分からなるメッセージ本体のコンテンツを指定する:

"ReadTimeout"  (1)

サーバからデータをダウンロードする際の最長割当て時間を秒で指定する:

"ConnectTimeout"  (1)

サーバへの接続を確立する際の最長割当て時間を秒で指定する:

"Progress"  (1)

Trueの場合,"progress"イベントが引き起され,実行中のダウンロードについてダウンロードおよびアップロードされた情報が返される:

"Transfer"  (1)

"Transfer""Chunks"に設定された場合,接続全体が終了するのを待つのではなく,データがサーバから入手可能になるやいなやこれが返される:

"UserData"  (1)

"UserData"はイベントが呼ばれた場合に入手可能になる情報を含む任意の式である:

特性と関係  (1)

URLSaveAsynchronousを使ってファイルに出力を保存する:

Wolfram Research (2012), URLFetchAsynchronous, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/URLFetchAsynchronous.html.

テキスト

Wolfram Research (2012), URLFetchAsynchronous, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/URLFetchAsynchronous.html.

CMS

Wolfram Language. 2012. "URLFetchAsynchronous." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/URLFetchAsynchronous.html.

APA

Wolfram Language. (2012). URLFetchAsynchronous. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/URLFetchAsynchronous.html

BibTeX

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BibLaTeX

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