WSEnableLinkLock (C 関数)
void WSEnableLinkLock ( WSLINK l )
l が指定するWSTP接続に対するスレッドの安全性を有効にする.
詳細
- デフォルトでは,WSTPのリンクオブジェクトは,複数のスレッドから同時に同じリンクに対するWSTPのAPI関数を呼び出すことについては,スレッドセーフではない.リンクオブジェクトについてWSEnableLinkLock()を呼び出した後で,そのリンクが複数のスレッドの実行から同時に使うことができるようになる.
- スレッドの安全性は,与えられたリンクオブジェクトに対する内部データストリームの整合性を保つために,パフォーマンス上の小さな不利な条件を導入する.共有のリソースを使うスレッドを加えられたプログラムはすべて,共有のリソースへのアクセスを守る場合にこの不利な条件を負う.
- スレッドの安全性は,WSDisableLinkLock()を呼び出すことによって,l に対して無効にすることができる.
- WSEnableLinkLock()は,WSTPヘッダファイルwstp.hの中で宣言される.
例題
例 (1)
#include "wstp.h"
int main(int argc, char **argv)
{
WSENV env;
WSLINK link;
int error;
env = WSInitialize((WSEnvironmentParameter)0);
if(env == (WSENV)0)
{ /* Unable to create WSTP environment object */ }
link = WSOpenArgcArgv(env, argc, argv, &error);
if(link == (WSLINK)0 || error != WSEOK)
{ /* Unable to create link object */ }
WSActivate(link);
WSEnableLinkLock(link);
/* ... */
WSClose(link);
WSDeinitialize(env);
return 0;
}