NIntegrate::ncvb

詳細

  • このメッセージは,適応的な積分アルゴリズムが再帰的範囲の調整を最大回数行ったときに指摘された点において,要求された誤差許容率に到達しなかった場合に表示される.
  • これは警告メッセージであり,必ずしもエラーまたは誤った結果を示すものではない.
  • このメッセージは,しばしば積分における特異点または発散を示す.
  • このメッセージは,必要とされる精度目標を満足する結果に到達するためにより多くのステップ数を積分が必要とする場合に,MaxRecursionに与えられる値を大きくすることによって抑制される.このメッセージが特異点または発散によって引き起されている場合には,メッセージは積分の限界を変更したり,積分を変形したりすることによって回避できる.このメッセージに表示される積分,誤差推定は,収束の結果に到達できない原因を検証するのに役立つ.
  • Off[message]はメッセージが表示されないようにし,On[message] はメッセージが表示されるようにする.(例: Off[NIntegrate::ncvb]

例題

  (1)

この激しく振動する積分の始点における特異性のせいで警告が生成される:

再帰的な調整の回数を多くすることにより,積分を問題なく計算できる:

NIntegrate