14.1では,このページの代りに「Wolframのインストール」を参照のこと.

Mathematicaのインストール

このページはバージョン14.0以前のMathematicaに適したものである.これより新しいバージョンではMathematicaおよび関連製品はWolframアプリケーションとして配布される.Wolframをダウンロードしてインストールしたら,購入した製品(Mathematica等)をアクティベートして使用することができる.詳細は「Wolframのインストール」をご覧いただきたい.
Mathematicaのダウンロード
MathematicaはWindows,Linux,macOSで利用することができる.使用できるプラットフォームの詳細は,www.wolfram.com/mathematica/system-requirements.html に記載されている.
マシンにMathematicaを設定するためには,まずそれをダウンロードする必要がある.インストーラはWolframアカウントで利用できる.Wolframアカウントにインストーラがない場合はWolframユーザポータルの「My Products and Services(製品とサービス)」タブをチェックしてみる.シングルサインオン(SSO)を使って所属機関を介してWolfram製品にアクセスできる場合は,ドキュメントを含む製品のインストーラは所属機関のサイト情報ページにある場合がある.
Mathematicaのインストーラにもドキュメントのインストーラにもダウンロードマネージャ(スタンダードダウンロード)を使うことをお勧めする.ユーザポータルまたはWolframアカウントでは別のダウンロードマネージャおよびインストーラが利用できる.ダウンロードマネージャを使わない場合は,手動でインストールを開始する必要がある.

1.  Wolframアカウントの「Products and Services」タブでMathematicaを選ぶ.

製品がない場合はWolframユーザポータルを開いてみる.

2.  Access ► Desktopで「Download」をクリックする.これで,Mathematicaの中核製品とドキュメントのインストーラを組み合せたダウンロードマネージャがダウンロードされる.

WindowsにMathematicaをインストールする

3.  以前のMathematicaがマシンで起動していればそれを終了する.

4.  Wolframダウンロードマネージャの実行ファイルを起動し,その指示に従う.完了したらダウンロードマネージャが知らせる.

5.  「Launch」をクリックしてMathematicaドキュメントをインストールする.

6.  インストールが完了するのを待つ.

7.  Mathematicaセットアップダイアログが開く.「Next」をクリックしてインストールを開始する.

8.  「Next」をクリックするとデフォルトのディレクトリにMathematicaがインストールされる.

9.  「Next」をクリックしてwolframscriptも一緒にインストールする.
wolframscriptをインストールしたくない場合は,ドロップダウンメニューから「Choose components to install」を選び,wolframscriptの横のボックスのチェックマークを外す.「Next」をクリックして続行する.

10.  インストーラはWindowsのStartメニューのWolfram MathematicaフォルダにMathematicaショートカットを加える. 別のフォルダでショートカットが見られるようにしたい場合は「Browse」をクリックしてディレクトリを選ぶ.Startメニューのショートカットを作りたくない場合は,「Dont create a Start Menu folder」の横のボックスにチェックマークを入れる. 「Next」をクリックしてインストールを続行する.

11.  「Remove Other Applications」ウィンドウは,コンピュータ上に以前のバージョンがインストールされているときだけ表示される.アンインストールしたいバージョンのMathematicaを選び「Next」をクリックする.

12.  Mathematicaのインストールの設定が終了した.「Install」をクリックする.

13.  インストールが完了したら「Finish」をクリックしてMathematicaを起動する.

14.  これでインストールの完了である.次にMathematicaをアクティベートして使う.

MacにMathematicaをインストールする
バージョン13.0から,macOS用の単独のインストーラで,Apple SiliconとIntelハードウェア両方に製品をインストールすることができる.

15.  以前のMathematicaがマシンで起動していればそれを終了する.

16.  Applicationsフォルダに以前のバージョンのMathematicaがインストールされており,それを保存したい場合は名前を変更する.

17.  ダウンロードしたdmgファイルをダブルクリックしてダウンロードマネージャを起動し,その指示に従う.完了したらダウンロードマネージャが知らせる.

18.  「Launch」をクリックしてMathematicaドキュメントをインストールする.

19.  「Continue」をクリックする.

20.  「Install」をクリックしてドキュメントをデフォルトの場所にインストールする.

21.  インストールが完了するのを待つ.

22.  「Close」をクリックしてドキュメントのインストールを完了する.

23.  次にMathematicaインストーラウィンドウが開く.MathematicaアイコンをApplicationsフォルダにドラッグする.

24.  インストールが完了するのを待つ.

25.  これでMathematicaがApplicationsフォルダにインストールされた.次にMathematicaをアクティベートして使う.

LinuxにMathematicaをインストールする
Linux用のMathematicaインストーラはLinuxターミナルで実行するbashスクリプトである.ターミナルを使い慣れていないという場合は,ターミナルの使い方についての短いガイドをご覧いただきたい.
設定は,ダイアログで簡単に行うことができる.指示に従ってダウンロードしたスクリプトから,またはDVD/USBメモリからインストールを行う.

ダウンロードしたスクリプトからインストーラを実行する

1.  以前のMathematicaがマシンで起動していればそれを終了する.

2.  ターミナルを開いて,Mathematica + Documentationインストーラがあるディレクトリに変更する.例えば,インストーラがデスクトップにある場合には,以下を実行する.

cd Desktop

3.  Wolfram AppとWolfram言語のドキュメントをそれぞれのデフォルトの場所usr/local/Wolfram/Mathematica/14.0,usr/share/Wolfram/Documentation/14.0にインストールするためには,通常管理者権限が必要である.

Mathematicaはカスタムの場所にインストールできるが,Wolfram言語ドキュメントはデフォルトの場所にしかインストールできない.したがって,どちらの場合もコマンドsudoを使ってインストーラスクリプトを実行する.
例えば,インストーラが「MathematicaAndDocumentationInstaller.sh」という名前である場合は,以下を実行する.
sudo bash MathematicaAndDocumentationInstaller.sh
sudoがマシンの使用者のパスワードを入力するように指示してくる.パスワードが入力されると,インストールが始まる.インストーラがインストールするディレクトリを入力するように指示する.
Enter the installation directory, or press ENTER
to select /usr/local/Wolfram/Mathematica/14.0:

4.  デフォルトのディレクトリにMathematicaをインストールする場合はEnterを押す.どこに実行ファイルを置きたいかを入力するようにインストーラが指示してくる.

Type the directory path in which Wolfram Mathematica
script(s) will be created, or press ENTER to select
/usr/local/bin:

5.  デフォルトディレクトリに置く場合は,Enterを押す.

次に,インストーラが既存のMathematica + Documentationを上書きしたいか名前を変更したいかを尋ねてくる.この時点でインストールをキャンセルすることもできる.
(1) Overwrite
(2) Rename
(3) Cancel

Type your selection, or press ENTER to select (1):

6.  インストールしてあるものを上書きする場合はEnterを押す.

既存のものを保存して名前を変更したい場合は「2」をタイプする.
次に,インストーラがwolframscriptをインストールするかどうかを尋ねてくる.これはコマンドラインから,あるいはスクリプトを使ってWolfram言語コードを実行するためのオプショナルのアドオンである.
WolframScript allows Wolfram Language code to be run from the command line and from self-executing script files. It is always available from /usr/local/Wolfram/Mathematica/14.0/Executables/wolframscript. WolframScript system integration makes the wolframscript binary accessible from any terminal, and allows .wls script files to be executed by double-clicking them in the file manager.

Install WolframScript system integration? (y/n)

7.  wolframscriptをインストールする場合は「y」を,しない場合は「n」をタイプする.

これでDocumentation Installerがデフォルトの場所にWolfram言語ドキュメントをインストールする.
--------------------------------------------------------------------
Wolfram Language 14.0 Documentation 14.0 Installer
--------------------------------------------------------------------

Copyright (c) 1988-2023 Wolfram Research, Inc. All rights reserved.

WARNING: Wolfram Language 14.0 Documentation is protected by copyright
law and international treaties. Unauthorized reproduction or distribution
may result in severe civil and criminal penalties and will be prosecuted to
the maximum extent possible under law.

All users of this computer will be able to use this software.

Y


Now installing...

[*****************************************************************]

8.  Documentation Installerが完了するまで待つ.次にMathematicaをアクティベートして使う.

DVD/USBドライブからインストーラを実行する

1.  使用中のマシンにインストールした以前のバージョンのMathematicaで実行中のものがあれば終了する.

2.  DVDまたはUSBをマウントしてディレクトリをマウントポイントに変更する.その後ディレクトリをUnix/Installerに変更する.

3.  ターミナルを開いて,Mathematica + Documentationインストーラがあるディレクトリに変更する.例えば,インストーラがデスクトップにある場合には,以下を実行する.

cd Desktop

4.  MathematicaとWolfram言語のドキュメントをそれぞれのデフォルトの場所usr/local/Wolfram/Mathematica/14.0,usr/share/Wolfram/Documentation/14.0にインストールするためには,通常管理者権限が必要である.

Mathematicaはカスタムの場所にインストールできるが,Wolfram言語ドキュメントはデフォルトの場所にしかインストールできない.したがって,どちらの場合もコマンドsudoを使ってインストーラスクリプトを実行する.
例えば,インストーラが「MathematicaAndDocumentationInstaller.sh」という名前である場合は,以下を実行する.
sudo bash MathematicaAndDocumentationInstaller.sh
sudoがマシンの使用者のパスワードを入力するように指示してくる.パスワードが入力されると,インストールが始まる.インストーラがインストールするディレクトリを入力するように指示してくる.
Enter the installation directory, or press ENTER
to select /usr/local/Wolfram/Mathematica/14.0:

5.  デフォルトのディレクトリにMathematicaをインストールする場合はEnterを押す.どこに実行ファイルを置きたいかを入力するようにインストーラが指示してくる.

Type the directory path in which Wolfram Mathematica
script(s) will be created, or press ENTER to select
/usr/local/bin:

6.  デフォルトディレクトリに置く場合は,Enterを押す.

次に,インストーラが既存のMathematica + Documentationを上書きしたいか名前を変更したいかをを尋ねてくる.この時点でインストールをキャンセルすることもできる.
(1) Overwrite
(2) Rename
(3) Cancel

Type your selection, or press ENTER to select (1):

7.  インストールしてあるものを上書きする場合はEnterを押す.

既存のものを保存して名前を変更したい場合は「2」をタイプする.
次に,インストーラがwolframscriptをインストールするかどうかを尋ねてくる.これはコマンドラインから,あるいはスクリプトを使ってWolfram言語コードを実行するためのオプショナルのアドオンである.
WolframScript allows Wolfram Language code to be run from the command line and from self-executing script files. It is always available from /usr/local/Wolfram/Mathematica/14.0/Executables/wolframscript. WolframScript system integration makes the wolframscript binary accessible from any terminal, and allows .wls script files to be executed by double-clicking them in the file manager.

Install WolframScript system integration? (y/n)

8.  wolframscriptをインストールする場合は「y」を,しない場合は「n」をタイプする.

これでDocumentation InstallerがWolfram言語ドキュメントをデフォルトの場所にインストールする.
--------------------------------------------------------------------
Wolfram Language 14.0 Documentation 14.0 Installer
--------------------------------------------------------------------

Copyright (c) 1988-2023 Wolfram Research, Inc. All rights reserved.

WARNING: Wolfram Language 14.0 Documentation is protected by copyright
law and international treaties. Unauthorized reproduction or distribution
may result in severe civil and criminal penalties and will be prosecuted to
the maximum extent possible under law.

All users of this computer will be able to use this software.

Y


Now installing...

[*****************************************************************]

9.  Documentation Installerが完了するまで待つ.次にMathematicaをアクティベートして使う.

ファイルサーバからMathematicaをインストールする
クライアントにMathematicaをインストールする便利な方法の一つに,ファイルサーバからリモートでインストーラを実行するというものがある.この方法だと,それぞれに製品をダウンロードする必要なく,多数のユーザが効率的にMathematicaを使うことができるようになる.ファイルサーバから,サポートされる任意のプラットフォーム上で実行しているクライアント上にMathematicaをインストールすることができる.クライアントのプラットフォームはサーバのプラットフォームと同じである必要はない.
ファイルサーバからMathematicaをインストールするためには,まず,インストーラファイルがクライアントで利用できるようにしなければならない.このためには,ダウンロードしたインストーラの内容をファイルサーバにコピーしてそのディレクトリをエキスポートするか,ファイルサーバ上のUSBドライブのマウントポイントをエキスポートするかすればよい.それからクライアント上のMathematicaのディレクトリをマウントし,このディレクトリに変更して通常通りにインストーラを実行する.
スクリプトからMathematicaをインストールする
複数のマシンにMathematicaをインストールする場合,各マシンのインストーラプロンプトすべてに応答していくと時間がかかることがある.インストーラにコマンドラインオプションを与えることにより,インストールプロセスの様々な機能をカスタマイズしたり,完全に自動化したりすることができる.

Windows

/dir="C:\ path \ here "
インストール先のディレクトリを指定する
DisableShellVerbs
.m,.nb,.nbp等のファイルの関連付けを無効にする(デフォルトでは有効)
/group=" start menu folder name"
スタートメニューフォルダの名前を指定する
/noicons
スタートメニューフォルダおよびショートカットの生成を無効にする
/norestart
必要なときでもシステムを再起動しない
/restartexitcode= code
再起動が必要な場合に返すインストーラの終了コードを指定する
/silent
自動インストールを強制し,インストールウィンドウが表示されないようにする
/suppressmsgboxes
インストーラのメッセージボックスが表示されないようにする(/silentとともに使う場合にのみ有効)
Mathematicaインストーラがサポートするコマンドラインオプション

Mathematicaのサイレントインストールを実行するスクリプトを作成する

以下はファイルサーバからMathematicaをサイレントインストールするための簡単なスクリプトの書き方を説明したものである.この方法では有効なパスワードを含むmathpassファイルが必要である.サイト規模のmathpassの設定に関する情報は「登録とパスワード」を参照のこと.

1.  「ファイルサーバからMathematicaをインストールする」の最初の部分の指示に従って,インストーラファイルをファイルサーバへコピーする.

2.  mathpassファイルを,ファイルサーバ上のインストーラファイル,Mathematicaファイルと同じディレクトリにコピーする.

3.  「メモ帳」(スタートメニュー すべてのプログラム アクセサリ メモ帳)を開き,新しいファイルに以下の行を入力する.

4.  \\server\mathという部分すべてをMathematicaのインストールファイルとmathpassファイルがコピーされたネットワーク共有のパス名に変更する.

5.  Windowsのバージョンに応じて,"C:\Directory\Name"を以下に挙げたディレクトリに変更する.ディレクトリ名は,ダブルクォートで囲むよう注意すること.

Windows 7/8/10/11/Vista"C:\ProgramData\Mathematica\Licensing"

Windows XP"C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\Mathematica\Licensing"

注:上記のディレクトリは,それぞれのWindowsバージョンでの$BaseDirectoryの値である.詳細は「環境設定ファイル」を参照のこと.

6.  ファイルを保存するためには,ファイル 保存を選ぶ.ファイルはMathematicaのインストールファイルと同じディレクトリに保存する.ファイル名はinstall.batと入力し,ファイルの種類ポップアップメニューからすべてのファイルを選ぶ.保存をクリックして,メモ帳を終了する.

Mathematicaのサイレントインストールを実行する

1.  クライアントでコマンドプロンプトウィンドウを開く.install.batファイルのパス名をタイプし,Enterを押す.例えば,ネットワーク共有が\\server\mathとすると,以下のようにタイプする.

\\server\math\install.bat

次のメッセージが表示される.

2.  これでインストールの完了である.上記以外のメッセージが出た場合は,クライアントマシンのC:\Windows\Temp\install.logファイルをチェックすると詳細情報が得られる.

この方法でMathematicaをインストールすると,インストーラの質問にいちいち応答せずに簡単なスクリプトを実行することができるので,各クライアントマシンにインストーラをダウンロードする必要がなくなる上,時間が節約できる.

Linux

-auto
ユーザに情報の入力を求めることなく,自動的にインストールを実行する
-createdir= value
オプション-targetdirおよび-execdirで指定されたディレクトリを生成するかどうかを指定する
-execdir= dir
実行スクリプトへのシンボリックリンクに使用するパスを指定する
-help
インストーラオプションについての情報を表示する
-method= type
実行したいインストールの種類を定義する
-overwrite= value
インストーラが,ターゲットディレクトリにすでに存在するファイルを上書きしてもよいかどうかを指定する
-platforms= value
インストールを行うLinuxプラットフォームのシステムIDを指定する
-selinux= value
含まれているライブラリが正常に動作するよう,そのセキュリティコンテキストをインストーラが編集するよう試みるかどうかを指定する
-silent
自動インストールを強制する(-autoオプションと同じ)
-targetdir= dir
インストールディレクトリを指定する
-verbose
インストールされているファイルとディレクトリについての詳細情報を表示する
MathInstallerコマンドラインオプション

注:コマンドラインで明示的に指定されていないオプションにはすべてデフォルト値が使われる.

-createdirに有効な入力は「yes」にはy,「no」にはnである.デフォルトではこの値はyに設定されている.
-execdirのデフォルトディレクトリは/usr/local/binである.このオプションは自動インストールの場合にのみ有効である.
-methodの値は製品によって異なる.このオプションが使える場合,値はインストーラを起動すると分かる.このオプションのデフォルト値はFullである.
-overwriteに有効な入力は「yes」にはy,「no」にはnである.デフォルトではこの値はyに設定されている.このオプションは自動インストールの場合にのみ有効である.
-platformsのデフォルトは,インストーラがこの情報を利用できる場合は,デフォルト値はインストールを行うシステムとなる.このオプションは自動インストールの場合にのみ有効である.
-selinuxに有効な入力は「yes」にはy,「no」にはnである.デフォルトではこの値はnに設定されている.
オプション-silentは,出力がスクリーン上に表示されないようにする.この場合,出力はInstallerLog-number というファイルに書き込まれる.インストールがうまくいかなかったら,ログファイルは/tmpディレクトリに保存される.インストールが成功したら,ログファイルはターゲットディレクトリに移され,InstallerLogという名前に変更される.
-targetdirに指定されるディレクトリは,大域変数$InstallationDirectoryの値に相当する.デフォルト値は/usr/local/Wolfram/Mathematica/14.0である.このオプションは自動インストールの場合にのみ有効である.
インストールをワンステップで終了するためには,以下のコマンドを実行する.
./MathInstaller -auto -targetdir=/home/mathematica
sudoコマンドを使って同じことを行うためには,sudo-- フラグを使う必要がある.
sudo ./MathInstaller -- -auto -targetdir=/home/mathematica
このコマンドを使うと,ワンステップでインストールを自動的に完了することができる上,インストール先となるディレクトリ等の詳細もカスタマイズすることができる.この方法では,パスワードの入力は求められないので,初めてMathematicaを起動するときにパスワードを入力する必要がある.
多数のインストールを実行する場合は,必要なオプションを指定したMathInstallerコマンドをシェルスクリプトに入れると便利であろう.シェルスクリプトを実行すると,複数マシンへ同様にカスタマイズしたインストールを簡単に行うことができる.既存のmathpassファイルを,新しくインストールされたマシンの適切な場所にコピーする行をスクリプトに入れることで,インストールがさらに簡単になる.MathInstallerを実行する際は,それが存在するディレクトリから実行しなければならないので,スクリプトにディレクトリを変更するコマンドを入れる必要があるかもしれないという点に注意する.サイト規模のmathpass設定についての情報は,「登録とパスワード」をご参照いただきたい.