Wolfram言語ホームページ »

System Modelerのカーネルとのインタラクション

カーネルコマンドビュー

カーネルコマンドビューはModel CenterとSimulation Centerの両方で使うことができる．このビューはコマンドを実行しModelica式を評価することでSystem Modelerのカーネルとインタラクトする方法を与える．ビュー ▶ カーネルコマンドを選択してカーネルコマンドビューを開くと，メインウィンドウの下にこのビューが現れる．

カーネルコマンドビュー内でコマンドを実行する．

カーネルコマンド

カーネルとのインタラクションには，このセクションで説明してあるコマンドを使うことができる．

一般

• getVersion()：カーネルのバージョンを返す．

モデルの取り扱い

• clear()：現在ロードされているすべてのクラス定義を消去する．

• instantiateModel(classname)：Modelicaクラスのコードのインスタンス化を行い，平坦なModelicaクラス定義を含む列を返す．

変数と評価

カーネルコマンドビューはModelica式の評価器として使うこともできる．次は式および関数の評価と変数の割り当てを示しているセッションの例である．入力は太字で示されている．

1 + 2
3
Modelica.Math.sin(0.1)
0.09983341664682815
a := 2
2
b := Modelica.Constants.pi / 2
1.570796326794897
a + Modelica.Math.sin(b)
3.0
ndims({{1, 2}, {3, 4}})
2
size({{1, 2}, {3, 4}})
{2,2}

これらのコマンドを使ってカーネルセッションで定義された変数を扱うことができる．

• clearVariables()：カーネルコマンドセッションで定義されたすべての変数の値を消去する．

• listVariables()：現在カーネルセッションで定義されている変数の名前のリストを返す．

ビューの消去

カーネルコマンドビューは，ビューの中の任意の場所でライトクリックすることで，あるいはすべてを消去(Clear All)を選択することで消去できる．