共鳴吸収線パッケージ
ResonanceAbsorptionLines`に定義されている関数を使うと,共鳴吸収線の原子データ表全体が効率的に検索できる.また,特定の元素や特定の波長域の吸収マップを求めるための関数も含まれている.
FindIons[wavelength1,wavelength2] | wavelength1から wavelength2での波長域における共鳴吸収線を返す |
共鳴吸収線を求める
1215
Åから1220
Åまでの範囲の波長の共鳴吸収線を求める.
共鳴吸収線の特性
AtomicData[element]は指定の元素が生成する線の特性のリストを返す.この特性には,真空中の波長,空気中の波長,下位項の微細構造エネルギー,下準位の統計的重率,上準位の統計的重率,相対強度,遷移確率,減衰定数,元素の振動子強度が含まれる.個々の特性は関数VacuumWavelength, AirWavelength, LowerTermFineStructureEnergy, LowerStatisticalWeight, UpperStatisticalWeight, RelativeStrength, TransitionProbability, DampingConstant, OscillatorStrengthを使って選択できる.
AirWavelength[element] | {wavelengthv,wavelengtha}のペアのリストを返す.ここで,wavelengthv は指定の元素により生成された共鳴吸収線の真空中の波長,wavelengtha は空気中での波長である |
LowerTermFineStructureEnergy[element] | {wavelengthv,energy}のペアのリストを返す.ここで,energy は指定の元素により生成されたスペクトル線の微細構造準位の下位項のエネルギーである |
LowerStatisticalWeight[element] | {wavelengthv,weight}のペアのリストを返す.ここで,weight は指定の元素により生成されたスペクトル線の下準位の統計的重率である |
UpperStatisticalWeight[element] | {wavelengthv,weight}の組のリストを返す.ここで,weight は指定の元素により生成されたスペクトル線の上準位の統計的重率である |
RelativeStrength[element] | {wavelengthv,strength}の組のリストを返す.ここで,strength は指定の元素により生成されたスペクトル線の相対強度である |
TransitionProbability[element] | {wavelengthv,probability}の組のリストを返す.ここで,probability は指定の元素により生成されたスペクトル線の自然遷移確率である |
DampingConstant[element] | {wavelengthv,damping}の組のリストを返す.ここで,damping は指定の元素により生成されたスペクトル線の減衰定数である |
OscillatorStrength[element] | {wavelengthv,strength}の組のリストを返す.ここで,strength は指定の元素により生成されたスペクトル線の吸収振動子強度である |
共鳴吸収線の特性と,対応する真空中の波長
ベリリウムが生成する共鳴吸収線の真空中の波長と振動強度のリスト.
元素のイオン化レベルは,特性関数の第2引数としてダブルクォート付きのローマ数字"I","II","III","IV","V","VI"のいずれかを与えることで指定できる.
イオン化レベルIにおいてベリリウムが生成する共鳴吸収線の真空中の波長と振動強度の組のデータリスト.
吸収マップ