Webサービスを始める

パッケージのロード

Web Services Link はWolframシステムアドオンアプリケーションである.パッケージの関数を使用する前に,次のようにパッケージをロードしなければならない.

Webサービスのインストール

InstallServiceは提供されたWSDLにより定義されたWebサービス操作をWolfram言語関数としてインストールする.生成された関数はリストで返される.

Webサービスの命名

InstallServiceにより生成された関数は,WSDLにより指定されたサービス名とポート番号に基づいたコンテキストに置かれる.このコンテキストは,有効なWolfram言語コンテキストをInstallServiceに与えることにより変更することができる.

Webサービスのコンテキストは,デフォルトで$ContextPathに加えられる.これでコンテキストを指定しなくても関数が呼び出せるようになる.しかし,InstallServiceでインストールされた関数が$ContextPathにあるWolfram言語ですでに定義された他の関数と衝突する危険性がある.Webサービスのコンテキストを$ContextPathに加えたくない場合は,AllowShortContext->Falseと設定しなければならない.このオプションがFalseになっていると,関数を呼び出すためにコンテキスト全体を指定する必要がある.

Webサービス関数の調査

$InstalledServicesを使うと,どのWebサービス関数をインストールするかを決めることができる.以下はインストールされたWebサービス関数のリストである.

関数がどのように動作するかを見付けるために,各関数の使用法メッセージを調べることができる.シンボルの使用法メッセージを得るには?SymbolNameを使う.たとえば,?HelloWorldHelloWorldの使用法メッセージを表示する.Webサービス関数の使用法メッセージは,WSDLで提供されるドキュメントである.

それぞれの使用法メッセージには関数を呼び出すために使うことのできる関数のシグネチャが含まれている.たとえば,HelloWorldにはパラメータは必要なく,文字列が返される.

Webサービス関数の実行

使用法メッセージは,パラメータとして何を入力するか,また結果としてどのようなものを出力するかを決定する出発点である.これが決まると,関数は実行することができる.Webサービスの関数は,他のWolfram言語関数と同様に実行することができる.