イベントを含む微分方程式
離散的なイベントにおける動作を伴う微分方程式は,ジャンプ不連続性を伴う区分微分方程式や跳ねるボール等の衝撃と衝突のモデル化に使用される.このような方程式は,連続・離散力学のハイブリッド系のモデル化にも使用できる.離散力学は連続過程を制御するデジタルコントローラ等,サンプリングされた,またはデジタルの過程等によるものがある.離散力学はある方法に従った化学反応器のモデルを表すのにも使える. Wolfram言語は微分方程式を記号的に処理して,Filippovスライディングモード(無限高速スイッチング)の解を含む不連続性に対応するイベントを自動的に設定する.また,より詳細なモデル化のために,明示的なWhenEvent[event,action]文は,まったく新しいモデリングの可能性をもたらす.
WhenEvent — 微分方程式でイベントがTrueとなると取られる動作
イベント
f0&&pred — f がゼロを通り,pred がTrueのとき
Mod[t,Δt] — 規則的な間隔 Δt でサンプリングする
動作言語
varval — 状態変数 var を val に設定する
"StopIntegration" — イベントで微分方程式の積分を停止する
"RestartIntegration" ▪ "CrossDiscontinuity" ▪ "CrossSlidingDiscontinuity" ▪ "RemoveEvent" ▪ "DiscontinuitySignature"
解の変数
DependentVariables — 連続的に変化する解の関数
DiscreteVariables — 区分定数解の関数