EchoTiming
EchoTiming[expr]
expr を評価し,評価時間を秒単位で出力し,評価結果を返す.
EchoTiming[expr,label]
先頭に label を付けて評価時間を出力する.
詳細とオプション
- EchoTimingは,評価にかかった絶対時間をレポートするEchoの異形である.
- EchoTimingは属性HoldFirstを有する.
- 次は,使用可能なオプションである.
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Method AbsoluteTiming 評価時間を測るメソッド - Methodの可能な設定には以下がある.
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Timing Wolfram言語カーネルでかかったCPU時間を出力する AbsoluteTiming 経過した実際の壁時計時間を出力する RepeatedTiming 複数の評価の平均時間を出力する - Methodの値は,リスト{timing,result}を返す1引数の関数でなければならない.EchoTimingは timing を出力し result を返す.
例題
すべて開くすべて閉じるオプション (2)
Method (2)
デフォルトで,EchoTimingはAbsoluteTimingを使って時間を報告する:
Timingを使ってWolfram言語カーネルにかかった時間だけを報告する:
HoldFirstのように属性をホールドにするカスタムの計時関数を定義する:
これを計時Methodとして使う:
アプリケーション (2)
特性と関係 (3)
MethodRepeatedTimingのときは,最初の評価結果だけが返される:
EchoTimingを使うと,全体の計算に影響を与えずに中間計算にかかった時間が出力できる:
Echoもまた経過時間の出力に使えるが,計算を2度しなければならないので好ましくない:
EchoTimingはQuietEchoの中では無効になる:
テキスト
Wolfram Research (2020), EchoTiming, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/EchoTiming.html.
CMS
Wolfram Language. 2020. "EchoTiming." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/EchoTiming.html.
APA
Wolfram Language. (2020). EchoTiming. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/EchoTiming.html