InverseFunctions
Solveやこれに関連した関数のオプションとして使われ,逆関数を使用するかどうかを指定する.
詳細
- InverseFunctionsの可能な設定
-
True 常に逆関数を使用 Automatic 逆関数を使用し,警告メッセージを出力(デフォルト) False 逆関数は使わない - 逆関数は,多項式よりさらに複雑な関数を含む方程式の解を(一般にすべてではないが)得る方法を提供することもある.
- Solve[x+E^x==a,x,InverseFunctions->True]⟶{{x->a-ProductLog[E^a]}}は,ProductLogによる単一の解を与える.実際には,ProductLogの異なる分岐に対応する,無限の数の方程式解があるが,Solveはその中から1つの解を見出す.
- 逆関数で解く複数の連立方程式が存在する場合,Solveは,解が存在するにもかかわらず,これを見出すことに失敗するときがある.
- 逆関数が利用できる場合,Solveは,まず f[expr]について解き,次にInverseFunction[f]をこの結果に適用し,これを式 expr について等式を立てた上で,残る変数について求解の試行を続行する.
例題
例 (3)
デフォルトでSolveは逆関数を使うが,警告メッセージを出力する:
NumericFunction属性がある記号については,記号による逆関数は使われない:
InverseFunctions->Trueとすると,Solveは逆関数の警告メッセージを出力しない:
InverseFunctions->Falseとすると,Solveは逆関数を用いない:
逆関数を使う必要がないので,Reduceに基づくメソッドが使われる:
Wolfram Research (1991), InverseFunctions, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/InverseFunctions.html.
テキスト
Wolfram Research (1991), InverseFunctions, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/InverseFunctions.html.
CMS
Wolfram Language. 1991. "InverseFunctions." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/InverseFunctions.html.
APA
Wolfram Language. (1991). InverseFunctions. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/InverseFunctions.html