NumericalOrder
NumericalOrder[e1,e2]
e1<e2のときは1,e1>e2のときは-1,e1と e2が同一であるか数値的に同じであるときは0,e1と e2が数値的に比較できないときはタイプ別あるいは標準的な順序で順序付けする..
詳細
- NumericalOrderは,数式,日付,Quantityオブジェクトが値によって扱われる,標準的な順序の一般的な代替物を提供する.
- 数式は,まず実部によってソートされ,実部が同じである場合は虚部の絶対値によってソートされる.
- 互換単位を持つQuantity式は,共通単位に変換した後,その量の大きさで比較される.
- DateObject式はAbsoluteTimeを使って互いに比較される.
- TimeObject式はAbsoluteTimeを使って互いに比較される.
- e1と e2がどちらも数値であるが比較はできない場合,両者は,数式,数量,日付と時間の順にソートされる.
- 数式は,常に,数値ではない式に優先される.
- e1と e2のどちらにも数値がない場合,NumericalOrder[e1,e2]はOrder[e1,e2]に等しい.
- NumericalOrderは使用可能なすべての有効桁を使って非厳密値を比較する.Equalとは異なり,いかなる追加許容度も使わない.
- NumericalOrderは,Sort,OrderedQ,Ordering等の関数内の順序付け関数として使うことができる.
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (6)
DateObject式はAbsoluteTimeで順序付けられる:
NumericalOrderを順序付け関数として使う:
特性と関係 (8)
値が異なる数式については,NumericalOrderはその値を使って比較する:
Orderは常に式を構造的に比較し,時によっては違う結果を与える:
Orderと同じように,NumericalOrderは式の反対称関数である.NumericalOrder[e1,e2]==-NumericalOrder[e2,e1]:
Orderとは異なり,NumericalOrder[e1,e2]は同一ではない e1と e2に対してはゼロを返すことがある:
比較可能な式の e1と e2についての結果NumericalOrder[e1,e2]0は e1-e2==0を暗示する:
NumericalOrderは,使用可能な全有効桁を使って非厳密な数を比較する:
機械精度数については,Less,Equal,Greater等は7ビットの許容度を使う:
NumericalOrderは複素数値をその実部で比較し,次に虚部の絶対値で比較する:
これは数のOrderと矛盾しない:
Less,LessEqualおよび関連関数は,虚数を比較することができない:
同等の数量のNumericalOrderは0である:
Equalを使って2つが本当に同等の数量であることを示す:
数値ではない式 e1および e2については,NumericalOrderはOrderと矛盾しない:
考えられる問題 (1)
NumericalOrderでの順序付けは,同じ数の別の表現について特定の順序を保証しない:
Orderを使ってより厳密な順序を定義し,NumericalOrderが0を与える例を解決することができる:
テキスト
Wolfram Research (2017), NumericalOrder, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/NumericalOrder.html.
CMS
Wolfram Language. 2017. "NumericalOrder." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/NumericalOrder.html.
APA
Wolfram Language. (2017). NumericalOrder. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/NumericalOrder.html