ScrollingOptions
スクロールを設定するノートブックオプションである.
詳細
- 典型的な用法はScrollingOptions->{opt1->val1,opt2->val2,…}である.
- 設定可能なサブオプション
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"HorizontalScrollRange" Fit 水平にスクロールすることができる最大の範囲 "PagewiseScrolling" False ノートブックのスクロールバーがクリックされたとき,そのノートブックがページ単位でスクロールされる・されないを切り換える "ScrollUndo" False スクロールバーから十分遠くに離れることで,スクロールを取り消しにできるかどうかを切り換える "SpeedParameters" {2., 0.1, 1., 0.4} クリックアンドドラッグによる範囲操作を行うときのスクロールスピード "VerticalScrollRange" Automatic ノートブックを垂直にスクロールすることができる最大の範囲 - "HorizontalScrollRange"->Automaticでは水平にスクロールすることができる最大の範囲はウィンドウの幅に比例する.
- "HorizontalScrollRange"->Fitまたは "HorizontalScrollRange"->FitAllでは,水平にスクロールすることができる最大の範囲はウィンドウコンテンツの幅に一致するように設定される.
- "HorizontalScrollRange" はポイント単位で指定される(72ポイントは1インチ).
- "PagewiseDisplay" -> Trueの設定では,スクリーンには一度に1ページだけ表示される.もしノートブックのウィンドウに余分なスペースがあれば,空白のままになる.スクロールバーは表示されたページ内でスクロールする.キーおよびキーを使ってページ間の移動ができる.
- "ScrollUndo"設定はすべてのオペレーティングシステムに関係がある訳ではない.
- "SpeedParameters"の値は4つのパラメータのリストである.第1パラメータは,スクロールの最大スピードを毎秒何ページかで設定する.第2パラメータは,マウスのポインタがウィンドウの外へドラッグされたときの距離に対して,スクロールのスピードがどのように変化するかを制御する.第3パラメータは,どれくらい早くスクロールのスピードが最大のスピードに近付くかを制御する.第4パラメータは,セルが描画されるのを待っている間に,スクロールが中断できる最大時間を秒で設定する.
- デフォルト設定の"VerticalScrollRange" -> Automaticでは,垂直スクロール範囲はウィンドウの高さにバッファ領域を加えたものに設定される.バッファ領域は,一般にウィンドウの高さの7/8である.これは,ウィンドウの縦の高さの1/8だけがノートブックコンテンツを表示するようにスクロールバーが動かせることを意味している.
- "VerticalScrollRange" -> Fitまたは "VerticalScrollRange"->FitAllの場合,垂直スクロール範囲はノートブックの高さに正確に設定される.
- "VerticalScrollRange"はポイント単位で指定することもでき,その場合72ポイントが1インチである.
例題
Wolfram Research (1999), ScrollingOptions, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/ScrollingOptions.html.
テキスト
Wolfram Research (1999), ScrollingOptions, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/ScrollingOptions.html.
CMS
Wolfram Language. 1999. "ScrollingOptions." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/ScrollingOptions.html.
APA
Wolfram Language. (1999). ScrollingOptions. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/ScrollingOptions.html