Times
x*y*z,x×y×z,x y z
各項の積を表す.
詳細
- ×は*もしくは\[Times]と入力される.\[Cross]とは異なる.
- Timesの属性はFlat,OrderlessおよびOneIdentityである.
- Timesの引数のデフォルト値は,x_.パターンと同様1である.
- Times[]は1と解釈される.
- Times[x]は x である.
- 0 x を評価すると0になり,0.0x を評価すると0.0になる.
- 他の関数と違い,Timesはユーザに よって定義された規則の前に,組み込まれた規則を適用する.このため,2*2=5のような定義を行うことは不可能である.
- TimesはIntervalオブジェクトおよびCenteredIntervalオブジェクトに使うことができる. »
予備知識
- Timesは,式の乗算を行う(積を取る)関数である.式Times[a,b,c,…]は,短縮形のシンタックスa*b*c*…,a×b×c×…,あるいは単に a b c …と表されることも多い.特殊形には,1であるとみなされるTimes[],および x であるとみなされるTimes[x]がある.
- Timesは,その引数をソートし,同じタイプの項をまとめる.またTimesは,要素単位でリストに縫い込まれる.Expandを使って,Timesで自動的に乗算されなかった式の積を展開できる.
- TimesByを使うと,与えられた変数の値を乗算することができる.Divideは,2つの式の割り算を与える.
- 引数の範囲あるいはリスト上での関数の乗算は,関数Productを使って行う.その他のタイプの乗算には,Dot(行列またはベクトルの操作)とNonCommutativeMultiply(非可換の積)がある.
例題
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Timesは要素単位で適用される:
パターンマッチはTimesとともに使うことができる:
TimesはIntervalオブジェクトおよびCenteredIntervalオブジェクトに使うことができる:
特性と関係 (4)
Wolfram Research (1988), Times, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Times.html (2021年に更新).
テキスト
Wolfram Research (1988), Times, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Times.html (2021年に更新).
CMS
Wolfram Language. 1988. "Times." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2021. https://reference.wolfram.com/language/ref/Times.html.
APA
Wolfram Language. (1988). Times. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/Times.html