UnionedEntityClass
UnionedEntityClass[class1,…]
全 classiの別個の実体をすべて含む実体クラスを表す.
詳細とオプション
- UnionedEntityClass[class1,class2,…]は,事実上,各 classiの実体にEntityListを適用した際に見られるソートされていない和集合と同じである.
- UnionedEntityClassに現れるクラスがEntityListにおける簡約の後で事実上同じタイプであるなら,結果の実体はそのタイプになる.非互換タイプの和集合を求めた場合,結果の実体は新しいタイプになる.
- UnionedEntityClass[class1,class2,…,SameTestProperties {props1,props2,…}]は classiの特性 propsiを使って実体の等価性のテストを行う.
- UnionedEntityClass[class,SameTestProperties{prop1,prop2,…}]を使って,すべての特性 propiについて同一の値の集合を持つ実体を削除することができる.
- UnionedEntityClass[class1,class2,…,SameTestPropertiesFull]はすべての実体を異なるものとして扱い,複数のクラスを連結して1つのクラスにするために使うことができる.
- EntityProperties[UnionedEntityClass[class1,class2,…]]は,各 classiのすべての特性をEntityProperty[UnionedEntityClass[…],"propj"]とともに返す.ここで"propj"は classiのクラスが異なる実体タイプの場合に少なくとも2つのクラスに出現する任意の特性である.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (3)
UnionedEntityClassは,リレーショナルデータベースで補強された実体と一緒に使うと,異なるSQL文を返すことがある:
SameTestPropertiesFalseで使った場合はUNION ALL文に相当する:
SameTestProperties用の単一の引数と明示的なリストと一緒に使った場合は,PostgreSQL DISTINCT ONに相当する:
スコープ (4)
UnionedEntityClassを使って同じタイプの実体をまとめる:
異なるタイプの実体をまとめるときは,すべての実体が異なるものとして扱われる:
オプションSameTestPropertiesを使って重複したものを削除する:
UnionedEntityClassを単一の引数およびSameTestPropertiesと一緒に使って,何らかの基準に従って重複が取り除かれた実体のクラスを表す:
オプション (2)
SameTestProperties (2)
特性と関係 (3)
UnionedEntityClassは通常はUnionと同じである:
SameTestPropertiesFalseの設定のUnionedEntityClassはJoinとほぼ等しい:
1引数でSameTestPropertiesの明示的な設定があるUnionedEntityClassは,DeleteDuplicatesByとほぼ等しい:
陰的なEntityClass式あるいはFilteredEntityClass式をまとめるときは,条件に宣言命題を使った方が効率がよいことが多い:
テキスト
Wolfram Research (2020), UnionedEntityClass, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/UnionedEntityClass.html.
CMS
Wolfram Language. 2020. "UnionedEntityClass." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/UnionedEntityClass.html.
APA
Wolfram Language. (2020). UnionedEntityClass. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/UnionedEntityClass.html