Affymetrix (.cel,.cdf,.chp,.gin,.psi)
- ImportはAffymetrix CEL,CDF,CHP,GIN,PSI形式を完全にサポートする.
予備知識
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- Affymetrixマイクロアレイデータ形式.
- マイクロアレイデータとメタ情報の保管と交換に使われるファイル形式ファミリ.
- ASCIIまたはバイナリ形式.
- MAS,GCOS,およびコマンドコンソールアプリケーションのネイティブ形式.
- CELファイルは各プローブの強度値のラスタを保管する.
- CHPファイルはプローブセットについての処理されたデータを含む.
- CDFファイルはどのプローブがどのプローブセットの一部なのかを記述する.
- GINファイルは各プローブセットに関連付けられた遺伝子名を保管する.
- PSIファイルはプローブセット名とプローブセット中のプローブ対の数を保管する.
Import
- Import["file"]は任意のAffymetrix CEL,CDF,CHP,GIN,またはPSIファイルからデータをインポートする.
- Import["file",elem]は指定の要素をインポートする.
- Import["file",{{elem1,elem2,…}}]は複数の要素をインポートする.
- インポート形式はImport["file","Affymetrix"]またはImport["file",{"Affymetrix",elem,…}]で指定できる.
- 一般的な情報は,以下の関数ページを参照のこと.
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Import ファイルからインポートする CloudImport クラウドオブジェクトからインポートする ImportString 文字列からファイルからインポートする ImportByteArray バイト配列からインポートする
Import要素
- 一般的なImport要素:
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"Elements" ファイル中の有効な要素とオプションのリスト "Summary" ファイルの概要 "Rules" 使用可能なすべての要素の規則のリスト - 共通のデータを表す要素:
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"Data" 強度値(CEL),処理されたプローブセットデータ(CHP),またはプローブセットの記録(CDF,PSI,GIN) "ProbeSetNames" 文字列のリスト形式のプローブセット名 - CDF,PSI,あるいはGINからインポートする際,Import["file",{"Data",probesetname}]は指定のプローブセットに対応する記録を返す.
- Importは全Affymetrixファイル形式に対してデフォルトで"Data"要素を使用する.
- 共通のメタデータ要素:
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"Header" 規則のリストとして与えられるメタ情報 - 内在するDAT画像ファイルについてのメタ情報を表す追加のCEL要素:
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"PixelRange" 各プローブ強度値に対応する画素数 "DataErrors" 強度値における誤差 "Outliers" 異常値であると考えられるプローブの座標のリスト - 追加のCDF要素:
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"QCData" 品質管理情報 - 追加のCHP要素:
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"DetectionStates" 検出された遺伝子式状態で,値True,False,Indeterminateのリストとして与えられる "DetectionSignificances" 各検出状態に対応する 値 "ProbePairs" 各プローブセットの中のプローブ対の数 "ProbePairsUsed" 検出状態の推測に使われるプローブ対の数 "Alleles" 検出された遺伝子型 "ConfidenceValues" 各遺伝子型の信頼値