JavaScriptExpression

予備知識

    • JavaScriptプログラミング言語のコード表現形式．
    • JavaScriptExpressionは形式RawJSONと同じである．
    • MIMEタイプ：application/json．
    • データ交換形式．
    • JavaScriptExpressionはJSONのシンタックスを完全にサポートするが，特定の解釈を用いる．
    • JavaScriptExpressionはJSONオブジェクトをWolfram言語の連想と見なす．
    • JSONは一般にWebプログラミングに使用される．
    • JSONはJavaScript Object Notationから派生した頭字語である．
    • JSONはJavaScriptプログラミング言語のサブセットに基づく．
    • テキスト形式．
    • JSONは2001年に開発された．
    • JSONはRFC 4627として公開された．

ImportとExport

  • Import["file","JavaScriptExpression"]はネストしたリストと連想の組合せとしてJSONファイルを返す．
  • ImportString["string","JavaScriptExpression"]はJSON文字列をインポートする．
  • Export["file",expr,"JavaScriptExpression"]はネストしたリストと連想の組合せをJSONファイルにエキスポートする．
  • ExportString[expr,"JavaScriptExpression"]はJSON文字列にエキスポートする．
  • 一般的な情報は，以下の関数ページを参照のこと．
  • Import, Exportファイルからインポートする，あるいはファイルへエキスポートする
    CloudImport, CloudExportクラウドオブジェクトからインポートする，あるいはクラウドオブジェクトへエキスポートする
    ImportString, ExportString文字列からインポートする，あるいは文字列へエキスポートする
    ImportByteArray, ExportByteArrayバイト配列からインポートする，あるいはバイト配列へエキスポートする

Import要素

  • 一般的なImport要素：
  • "Elements" ファイル中の有効な要素とオプションのリスト
    "Summary"ファイルの概要
    "Rules"使用可能なすべての要素の規則のリスト
  • データ表現要素：
  • "Data"ネストしたリストと連想で表されるJSONファイルの内容
  • Importはデフォルトで"Data"要素を使う
  • "JavaScriptExpression"形式は{field1:value1,field2:value2,…}という形式のJSONオブジェクトを，Wolfram言語における<|"field1"->value1,"field2"->value2,…|>という形式の連想と見なす．
  • "JavaScriptExpression"はJSONリスト[e1,e2,…]Wolfram言語のリスト{e1,e2,…}であると見なす．
  • Wolfram言語の文字列は，JavaScriptExpressionではJSON標準で要求されるようにエスケープされたUTF-8の文字列で表される．
  • 科学的記数法が使用される数はJavaScriptExpressionではE表記で与えられる．
  • シンボルTrueおよびFalseはJavaScriptExpressionでは値trueおよびfalseで表される．
  • シンボルNullはJSON値nullで表される．

オプション

  • Exportオプション：
  • "Compact"False改行とタブを除外するかどうか
    "ConversionFunction"None追加の変換のために適用する関数
    "ConversionRules"{}変換をオーバーライドまたは変換を追加するために適用する規則
  • 組込みの変換が行われる前に部分式を置換するためには"ConversionRules"の設定を使用する．
  • "ConversionFunction"の設定は組込みの変換が定義されていない部分式に適用される．
  • "Compact"->n はインデントレベル n までの改行とタブを含む．

例題

例  (3)

JavaScriptのリストをインポートする：

JavaScriptオブジェクトから成る文字列を与える：

この文字列をインポートすると，連想が返される：

Node.jsを使ってExternalEvaluateからJavaScript式をインポートする：

これが"Expression"の"ReturnType"を使った場合と同じであることを確認する：

JavaScriptオブジェクトをExternalEvaluateで評価し，連想としてインポートする：