ODS (.ods)

予備知識

    • MIMEタイプ:application/vnd.oasis.opendocument.spreadsheet
    • OpenDocument表計算ファイル.
    • 表計算のデータと式の保持と交換に使われる.
    • ファイル形式のOASIS Open Document Format (ODF) 族の一部である.
    • ODSはOpenDocument Spreadsheetからの頭字語である.
    • OpenOffice.org 2.0のネイティブ表計算形式である.
    • XMLに基づく形式で,通常ZIP圧縮される.
    • 1つのファイル内で複数のシートをサポートする.
    • OpenOffice.org SXC形式を基にして,OASIS標準化団体によって開発された.
    • 2006年にISO/IEC 26300標準として認定された.

Import

  • Import["file.ods"]はODSファイルのすべてのシートをインポートして,その結果を配列のリストとして返す.
  • Import["file.ods"]はODSファイルのシートを{s1, s2, } の形の式として返す.この場合si は数値データとテキストデータ,ブール値,そして日付指定を含む完全配列である.
  • Import["file.ods",elem]は指定された要素をODSファイルからインポートする.
  • Import["file.ods",{elem,suba,subb,}]はサブ要素をインポートする.
  • Import["file.ods",{{elem1,elem2,}}]は複数の要素をインポートする.
  • インポートの形式はImport["file","ODS"]あるいはImport["file",{"ODS",elem,}]で指定することができる.
  • Importについての完全な一般情報は関数ページを参照のこと.
  • ImportStringはODS形式をサポートする.
  • 一般的な情報は,以下の関数ページを参照のこと.
  • Importファイルからインポートする
    CloudImportクラウドオブジェクトからインポートする
    ImportString文字列からファイルからインポートする
    ImportByteArrayバイト配列からインポートする

Import要素

  • 一般的なImport要素:
  • "Elements" ファイル中の有効な要素とオプションのリスト
    "Summary"ファイルの概要
    "Rules"使用可能なすべての要素の規則のリスト
  • データ表現要素:
  • "Data"完全配列のリスト(すべてのシートを表す)
    "Formulas"テキストとしてのすべてのODS式
  • Importはデフォルトで"Data" 要素を使う.
  • ODSデータはWolfram言語内では,実数か整数,文字列,ブール値TrueFalse,そしてDateList 指定で表示される.
  • ODSのエラーセルは$Failedとしてインポートされる.
  • Import["file.ods","Formulas"]{f1,f2,}の形でそれぞれのセルについて表計算式を返す.この場合,fi はODSファイルのシートに対応する配列である.
  • データシートのインポートする部分:
  • "Data",kk 番目のシート(配列として与えられる)
    "Data",k,mk 番目のシートの行 m
    "Data",k,m,nk 番目のシートのセル{m,n}
  • Import["file.ods", {"Data",1}]は最初のシートを配列として返す.
  • 以下は個々のシートを名前で選択したり,指定したりするために使用できる:
  • "Sheets"シート名のリスト
    "Sheets",name配列としてのシート name
    "Sheets",name,mシート name の行m
    "Sheets",name,m,nシート name のセル{m,n}
  • Import["file.ods", {"Sheets", All}] Import["file.ods", "Data"]に等しい.
  • Import は完全な長方形配列としてのスプレッドシートを返す.

オプション

  • Importオプション:
  • "EmptyField"""空のセルがWolfram言語でどのように表されるか

例題

  (1)

表形式データをODSファイルからインポートして,それを表としてフォーマットする: