Wolframのトラブルシューティング
Wolframを起動したときに,フロントエンドのアクティベーションダイアログボックスが現れた場合,Wolframがmathpassファイルを見付けられなかったかmathpassファイルに有効なパスワードが含まれていなかったかの可能性がある.この問題を解決するためには,まずmathpassファイルが$BaseDirectory\Licensing,$InstallationDirectory\Configuration\Licensing,$UserBaseDirectory\Licensingのいずれかのディレクトリにあることを確認する.これらのどの場所にもmathpassファイルがなかったら 「Activating Mathematicaのアクティベーション」 の手順に従ってパスワードを再入力する必要がある.
上記のいずれかのディレクトリにmathpassファイルがある場合は,パスワードが無効であるということである.MathID番号が,パスワードの発行に試用したMathID番号と同じであることを確認する.MathID番号に変更があった場合は,カスタマーサービスに連絡日て新しいパスワードを取得する必要がある.連絡先は「登録とパスワード」を参照のこと.
最近開いたあるいは保存したファイルの場所等のフロントエンドの初期設定は,init.mと呼ばれるフロントエンドの初期化ファイルに保存されている.このファイルは$UserBaseDirectory\FrontEndにある.各プラットフォームでの$UserBaseDirectoryのデフォルト値は,「環境設定ファイル」にリストしてある.このディレクトリの正確な場所が知りたい場合は,ノートブックでコマンド$UserBaseDirectoryを評価する.
Windows 7/8/10 | C:\Users\\AppData\Local\Mathematica\FrontEnd\14.1 Caches | |
macOS | $BaseDirectory/FrontEnd/14.1_Caches | |
Linux | $BaseDirectory/FrontEnd/14.1_Caches |
これでWolframシステムのキャッシュと初期化ファイルが自動的に再構築される.キャッシュは再構築したいが,初期設定は維持したいという場合は,起動時にShiftを押す.このようにすると,キャッシュは削除され再構築されるが,フロントエンドの初期化ファイルは再構築されない.
xset: bad font path elementというエラーメッセージが表示された場合,フォントがマシンに適切にインストールされていないか,フォントパスが長すぎて上限を超えている可能性がある.フォントが適切にインストールされていることを確認するか,あるいはフォントパスにすでに存在するディレクトリにフォントをコピーする.
さらにサポートが必要な場合はsupport.wolfram.com/jaのテクニカルサポートFAQページを参照するとよい.サイトライセンス管理者ならば,この他にもsite.wolfram.comでサイトライセンスドキュメントが利用できる.必要な情報が見付からない場合は,正規代理店までご連絡になるか,support@wolfram.co.jpまで電子メールで,あるいは+1-217-398-6500(アメリカ合衆国)まで電話でお問い合せいただきたい.連絡時にはライセンス番号が必要である.ライセンス番号はライセンス証書の電子版あるいは印刷版に記載されている.あるいは,インストール後にヘルプメニューのMathematicaについてで見ることもできる.インストールのサポートが受けられるのは,登録済みのユーザに限られる.テクニカルサポートは,Premier Service 加入者に限られる.