単位を見付ける

Wolfram言語の単位系には,単位,物理定数,IndependentUnit式等何千ものさまざまな数量が含まれている.Special Publication 811で指定されている単位はすべてサポートされている.
数量の多くは複数の名前を持つため,利用可能な単位を列挙した長いリストの中で探すのは難しい場合がある.Wolfram言語に組み込まれている単位解釈システムのおかげで,自然言語入力を使って単位や物理定数を指定することができる.
自由形式の言語入力を使って,Quantity式を作成する:
電気定数は「真空誘電率」または「自由空間の誘電率」と呼ばれることもよくある:
WolframAlphaQuantityの両方を使うと,一般名や省略形を使って単位や物理定数を見付けることができる.

Wolfram|Alphaの統合

Wolfram言語で単位を見付ける方法の一つには,WolframAlpha関数とそれが提供する自由形式入力方式がある.
"MathematicaResult"形式のWolframAlpha関数を使って,式を出力として得る:
解釈の仮定ボタン(>>)を押して,複数の解釈を持つ入力の曖昧さを排除することができる:
自由形式の言語入力を使って,0.9光速をメートル毎秒に変換する:

Quantity

Quantityは認識されない単位を自動的に解釈しようと試みる.一旦単位が解釈されると,次から同じものが使えるようその解釈が保存される.
地球の重力に関連した単位と大きさを解釈する:
キャッシュされた結果を使って,地球の重力をSIベースの単位に変換する:
単位の解釈にはインターネット接続と評価する時間が必要である.スピードを重視する場合は,InputFormを使って見付けることのできる従来の単位指定を使うことをお勧めする.
ClearSystemCacheはキャッシュされたQuantity式のどれでも除去することができる: