WOLFRAM

File FormatsCombiTimeTableファイル(.txt)

CombiTimeTableファイル行列
ファイルのヘッダ

System Modelerはさまざまなファイル形式を使用する.その完全リストはファイル形式のガイドを参照されたい.

CombiTimeTableファイル

CombiTimeTableファイル形式は,Modelica Standard LibraryのCombiTimeTableの成分およびさまざまな成分に使われるASCIIコードのテキストファイルである.System Modeler では,CombiTimeTable形式でプロットデータをエキスポートすることも,これを入力変数データとして使うこともできる.

CombiTimeTableファイル(ASCIIテキストファイル)は,ファイルのヘッダ,入力変数を指定する1つ以上の行列,さまざまな時点におけるその値からなっている.この形式について,以下で詳しく説明する.

ファイルのヘッダ

ファイルの最初の行は常に厳密に2文字,#1でなければならない.

行列

ファイルの各行列は,さまざまな時点における入力変数とその値を表す.行列には,常に,行列のタイプ,名前,サイズを指定するヘッダが先行する.このヘッダは厳密に1行でなければならないが,任意のコメントを含むことができる.ヘッダの形式は次の通りである.

double name(rows, columns) #comment

行列のタイプは,常にdoubleでなければならない.行列の行数は変数に指定された時点数に対応し,列数は変数の大きさに1加えたものである.第1列は時点の指定に使われ,もう1列には補間されるべきデータが入る.

スカラー変数の場合,行列の列数は2,長さ3の配列の場合,行列の列数は4,次元が [3,2]の行列の場合,列数は,という具合になる.

ファイル中の各行列の,第1列は単調増加か単調減少である.事象は,同じ時点の値を持つ連続する2行を使って指定される.

3つの入力変数stusはスカラー,tはサイズ2の配列,uはサイズの行列[2,2])のシミュレーションの場合,次のコンテンツがある入力変数データのファイルを使うことができる.

#1
double s(5,2) # scalar
0.2 55.4
0.4 41.7
0.8 21.2
1.6 11.3
3.2 10.7

double t(4, 3) # array of size 2
1.0 0.1 3.2
2.0 22.3 4.4
3.0 31.7 5.0
5.0 34.0 5.2

double u(4, 5) # matrix of size [2,2], with an event at time 0.3.
0.8 4.0 4.1 4.2 4.3
0.3 3.0 3.1 3.2 3.3
0.3 2.0 2.1 2.2 2.3
0.1 1.0 1.1 1.2 1.3

行列uについて,データは行の大きさの順に,つまり,時点0.8ならu[1,1]=4.0u[1.1]=4.1u[2,1]=4.2u[2,2]=4.3と指定されることは注目に値する.入力変数uについて時点0.3における事象を指定したことにも気付かれたであろう.