入力変数データファイル
入力変数データファイルは,シミュレーション内の1つあるいは複数のトップレベルの入力変数について軌道を提供するのに使える.入力変数データファイルは,エクスペリメント設定の入力セクションで指定できる.入力変数データファイルが指定されると,入力変数として宣言された変数と指定されたファイル内に(合致する名前で)見付かった変数が,シミュレーション中にファイルで使用可能なデータからその値を受け取る.ファイルは,シミュレーションの実行可能ファイルに相対的なものとしても,絶対パスでも指定することができる.
入力変数データ機能によって,シミュレーション結果ファイル(.mat),あるいはCombiTimeTableファイル(.txt)という2つの異なるファイル形式を使うことが可能になる.
これは,シミュレーション結果ファイルで説明されているように,前のシミュレーションからの結果を使うと,他のモデルの入力データを生成するモデルを作成することが可能である.それに対して,CombiTimeTableファイルについての章で説明されるように,CombiTimeTable形式(ASCIIテキストファイル)を使うと,外部ツールを使ってモデルの入力データを生成することができる.CombiTimeTableファイルを入力として使用する場合には,このファイルは,時間変数を指定する1列と,補間されるデータをホールドするもう1列という2列を持つ表を1つだけ含むものでなければならない.さらに,この表の名前は,それが接続される入力変数の名前にマッチしなければならない.
Simulation Centerから直接CombiTimeTableファイルとして変数のプロットデータをエキスポートしてから,それを入力変数データファイルとして使うことも可能である.