アップグレード情報:

Calculus`Pade`

PadeApproximantが,組込みの Mathematica カーネルに加わった.
EconomizedRationalApproximationが,新規に作成された関数近似パッケージで利用できるようになった.

PadeApproximant

PadeApproximantのシンタックスが, Calculus`Pade`Pade関数から変更された:

Version 5.2 << Calculus`Pade`
Pade[Cos[x], {x, 0, 4, 4}]

分子の次数が2,分母の次数が4で,点 x=0付近におけるCos[x]のパデ近似:

次数4の対角パデ近似を求める:

Version 5.2 Pade[Cos[x], {x, 0, 2, 4}]

EconomizedRationalApproximation

新しい関数近似パッケージから機能を利用するためには,FunctionApproximations`をロードする:

Version 5.2 << Calculus`Pade`

EconomizedRationalApproximationのシンタックスは,バージョン5.2のCalculus`Pade`のシンタックスと同じである.次は区間0x2における ex の次数(2,4)の有理近似のケチ表現である: