How to | ノートブックをPlayerに配備する方法

通常のMathematicaノートブックは,無料製品であるWolfram Playerを使えばMathematicaユーザではない人でも開くことができる.Wolfram Playerを使うとユーザは,ライブの計算を見たり,印刷したり,インタラクトしたりすることはできるが,プログラムを編集したり新しい内容を書いたりすることはできない.Wolfram Playerでノートブックが使用できるようにするということは,研究や教育で協力するという点での柔軟性を提供するだけでなく,Wolframデモンストレーションプロジェクトの中で世界中の人と自分の仕事の成果を共有することも可能にしてくれる.

無料で使用できるWolfram Playerを使うと,Mathematicaで作成したどのようなノートブックでも読むことができる.

Playerでライブのインタラクティブコンテンツが正しく機能するようにするためには,コンテンツが完全に組み込まれている必要がある.つまり,インタラクティブコンテンツ内部のどのコマンドも,そのインタラクティブコンテンツの外部に存在しているコマンドに依存するものであってはならない.例えば,以下のManipulateAを使うが,これはManipulateの外部で定義されている:

Mathematicaあるいはカーネルを終了してからもう一度ノートブックを開くと,Aの定義が失われたために,Manipulateは正しく機能しない.Mathematicaあるいはカーネルを一旦終了してからもう一度ノートブックを開く方法は,Playerを使って配備したときにインタラクティブコンテンツが正しく作動するかどうかをチェックするよい方法である.

この問題を解決するために,Manipulate内でオプションSaveDefinitionsTrueに設定してから,再評価する.これでManipulateが依存するどのような外部定義でも出力に埋め込むことができる:

これでこの例が含まれるノートブックを,Playerで使うために配備する用意ができたことになる.