How to | 角カッコや中カッコを正しく使う方法
Wolfram言語の豊かなシンタックスは,さまざまな種類の角カッコや中カッコを使う.この点について知っておくことによって,Wolfram言語において読んだり,プログラムを書いたりすることが効率的に行える.
丸カッコ( ),中カッコ{ },角カッコ[ ]は,Wolfram言語においてそれぞれ異なる意味を持つ.丸カッコと中カッコについては,それぞれカッコ,波カッコと呼ばれることもある.
Wolfram言語では,式をグループ化し, 操作の優先順序を決定するのに()を使う:
Wolfram言語においてリストは{}で表される,要素と呼ばれる項目の集まりである.
最初の5つの正の整数をリストにする:
Wolfram言語では,数字,変数,タイプセットされた数式,文字列を含めて何でもリストの中で使える:
リストに別のリストを含めて,ネストしたリストを作成することもできる:
Wolfram言語では,関数の引数をくくるのに角カッコを使う.
以下は,関数Range,Sin,Nを使った例である.引数は角カッコでくくられている:
Wolfram言語では,二重角カッコをPartの簡略形[[ ]]としても使う.Partは,リストの一部を取り出す場合に使う関数である:
カッコは別の種類のカッコと一緒に使うことができる.
リストで指定される範囲で関数をプロットする:
関数とリストを一緒に使用できる機能は,Wolfram言語の中にシームレスに統合されている.2つの関数を一緒にプロットする.この場合,2つの関数はリストに入っている:
Wolfram言語で式を評価する場合には,すべてのカッコ記号は左右対称でなければならない.カッコ記号が左右対称になっていないと,Wolframシステムのフロントエンドはそれを紫色で表示する:
式を評価しようとすると,エラーが出る:
角カッコや中カッコを左右対称にすることについての詳細は,「角カッコや中カッコを左右対称にする方法」を参照のこと.