EffectiveInterest
EffectiveInterest[r,q]
時間間隔 q で複利計算して,利子指定 r に対応する実行利息率を与える.
詳細とオプション
- EffectiveInterestはTimeValueで使用するのに適した式を返す.
- EffectiveInterestは数値あるいは任意記号の式に使える.
- EffectiveInterestによって返される記号式は,名目率について解くことができ,期間あるいは時間パラメータを複利計算する.
- EffectiveInterest[r,q]では,利子 r は以下の形式で指定できる.
-
r 名目金利 {r1,r2,…} 単位時間間隔に対して適用される率の一覧表 {{t1,r1},{t2,r2},…} 指定時間で変化する先物相場の一覧表 {p1->r1,p2->r2,…} 金利の時間構造 - EffectiveInterest[r,q]は,r と同じ形式で式を返す.
- EffectiveInterest[r,0]は連続複利計算を指定する.
- EffectiveInterest[{r1,r2,…}]は,利率表{r1,r2,…}に対応する年複利成長率(CAGR)を与える.
- EffectiveInterest[{p1->r1,p2->r2,…}]は,将来の直物相場の等しい一覧表を与える.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (7)
期間中に4回複利計算される5%の名目金利に対応する実効利率:
期間中に12回複利計算される実効利率に対する名目金利の一覧表:
名目金利の一覧表を,期間中に12回複利計算される実効利率の一覧表に変換する:
金利の時間構造(イールドカーブ)を インプライドフォワードレートのリストとその金利が有効である対応する時間間隔に変換する:
年に4回複利計算される5%の実効利率に対応する名目金利を解く:
EffectiveInterestをTimeValueと共に使う:
スコープ (5)
利息を元本に組み入れる積分頻度は,期間に1度より少ない頻度での複利計算を指定するのに使えることがある.予測通り,この場合の実効利率は名目金利よりも小さい:
単利は,成長期間に等しい積分利息計算時間を使ってシミュレーションを行うことができる:
EffectiveInterestは,記号パラメータに使える:
EffectiveInterestを使う方程式の解は,記号パラメータで求めることができる:
アプリケーション (1)
貸手Aは,連続複利計算で年に8%の金利のローンにおける名目金利を見積もる.貸手Bは年に4回複利計算を行う場合の金利を見積もる.貸手Aの金利を年に4回複利計算を行う場合の金利に変換し,2つの金利を比べられるようにする:
FindRootを代りに使う:
テキスト
Wolfram Research (2010), EffectiveInterest, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/EffectiveInterest.html.
CMS
Wolfram Language. 2010. "EffectiveInterest." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/EffectiveInterest.html.
APA
Wolfram Language. (2010). EffectiveInterest. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/EffectiveInterest.html